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英検・ライティング問題編(3) ―「添削指導」3つの落とし穴

「音読×直読直解」の英語専門塾GCA・代表のグッチャンです。

英検「合格」はゴールではなくスタート シリーズ。英検のライティング問題といえば、「意見論述問題(Opinion Essay)」ですよね。様々な社会的な問題について賛成か反対かの意見を選び、その理由を2つ書いてまとめる問題です。問われる内容が難しく、解答する語数が長くなるだけで、準2級から準1級まで形式はほぼ同じです。みなさんはどうやって練習していますか?

「ライティング対策 = 添削指導」を見直すべき3つの理由

ライティング問題の練習といえば、みなさんのほぼ全員が先生やAIによる「添削指導」を思い浮かべるでしょう。もちろん、効果的な練習方法です。真っ赤に直されて返却された解答を見ると、なんだかライティングの力がグンと上がった気がしますよね。

ところが、英語では「問題を解く」こと自体が実力に直接つながるわけではないことが、実はライティング問題にも当てはまるのです。

  • 小説の映画化は今後増えるか?
  • 生徒がアルバイトをすることは良いことか?
  • 企業は従業員の在宅勤務を認めるべきか?

とりわけ、2級で出題された「小説の映画化は今後増えるか?」には苦戦した人も多いのではないでしょうか?

さて、「ライティング=添削指導」という思い込みを見直すべき理由は以下の3つ。

【1】出題されるトピックについて、そもそも考えたことがない

ふだん生活していて、正直こんなこと考えませんよね。たとえ何かのきっかけで少し気になったとしても、理由を2つ思いつくまでじっくり考え込むことなどないはずです。すると、次の問題点が出てくるのです。

【2】「日本語」でも解答を書けない

そう、考えたこともないようなことについて、まとまった意見など書けるわけがありません。ましてや、いきなり英語で書くなんてもってのほかです。

これは英語教育の問題ではありません。

欧米の教育では、自分の意見を論理的に表現する練習を小学生の段階から徹底して行うのに対し、日本の国語教育ではそのような練習はほとんど行われていないからです(もちろん、近年は「探究」授業の導入などで改善してきた部分もあります)。

【3】もちろん英文でも文章を構成できない

文法やつづりのちょっとした間違いの話ではなく、書くべき内容が事前に考えられていないと、語数稼ぎのテクニックを駆使せざるを得なくなり、内容が薄い解答になります。たとえば First, ではなく、The first reason is that… を、Therefore, の代わりに For these two reasons, を使うような対応です。

また、英検のライティングでは2つの論点(理由)が要求されますが、2つめがなかなか思いつきません。実際に、生徒さんの解答で2つの理由が実質的に重複しているケースを本当によく目にします(大学のレポートや英検1級では、基本的に3つの論点が要求されます)。

さらに、それぞれの理由(論点)に対してパラグラフ(段落)を論理的に構成できません。結果として、ほぼ同じ内容の英文を表現だけ変えて繰り返しているだけの解答になってしまうことが多いのです。


お気づきかもしれませんが、これらはすべて英語以前の問題です。

このような状態で「英作文」を書いて添削を受けることが、はたして効果的でしょうか?

ちなみに、単語のスペリングや文法上のミスなら、いまでは答案の写真を生成AIに読み込ませるだけで一瞬で修正してくれます。単語や文法の間違いを、英語の先生が何十分もかけて赤ペンで直す時代はもう終わったのです。

では、ライティング問題を効果的に練習するには、どうすればよいのでしょうか?

(続きます)


福岡天神・オンライン対応の英語専門塾GCAによる「英検対策集中講座」(3級〜準1級)。単語や過去問の対症療法ではなく、1つの英文を4技能で徹底活用する王道の指導法。全4回で大学受験にも繋がる本物の英語力を養成します。

Good Chace Academy 代表/講師。英検1級。TOEICスコア960。1976年生まれ。弘学館中学校・高等学校,国際基督教大学(ICU)教養学部卒。高2で英検準1級合格,高3でTOEICスコア825,TOEFL(旧PBT)スコア590。ICU卒業後,一橋大学大学院商学研究科に進学し経営戦略論・経営組織論を学ぶ。2011年,Good Chance Academy設立。4技能化やアクティブ・ラーニングといった新しい言葉ばかりが先行する風潮の中でも,正確な音読・リスニングの徹底による読解力の養成を基本に置いた指導方針を貫き続ける。