『音読×直読直解』の英語専門塾GCA・代表のグッチャンです。
近年、多くの英語の先生が「英語の上達には音読が大事だ」ということを盛んに主張されるようになりました。むしろ、音読練習を否定する先生を探す方が大変かもしれません。
大変すばらしいことです。ですが…
そもそも音読はどうして大事なのでしょうか?
考えてみたことはありますか?
「4技能」を同時に使う音読
英語の4技能である「読む」「書く」「聞く」「話す」は、
- 文字の技能: 「読む」 「書く」
- 音声の技能: 「聞く」 「話す」
の2つに分けることができます。図で表すと以下のようになります。

それと同時に、
- インプットの技能: 「読む」 「聞く」
- アウトプットの技能: 「書く」 「話す」
の2つにも分けることができます。図で表すと今度は次のようになります。

そして、音読は、目で「読む (文字 /インプット)」英文を口で「話す(音声/アウトプット)」練習です。
つまり、『文字』と『音声』の両方を使って『インプット』と『アウトプット』 を同時にトレーニングできる学習法なのです。
究極の学習法
すなわち「音読」は、
① 文字 ‐ 音声ををつなげるトレーニング
であり、同時に…
② インプットした単語・表現・文章を、アウトプットできる(書く・話す)レベルまで身につけるトレーニング
です。
単語・文法の定着から読解・リスニング・英作文・スピーキングまで、英語のすべてのスキルの向上につながる、まさに究極の学習法と言って良いでしょう。
『実践的』な練習の前に…
アウトプットの練習というと、授業でのペアワークやプレゼンテーション・ディスカッションや英会話スクールでのネイティブスピーカー講師との自由な会話、あるいは、英検や入試問題で出題されるライティング問題(自由英作文)の添削指導などを思い浮かべるかもしれません。
ところが、とりわけ英語学習をはじめたばかりの人や英語が苦手な人にとっては、上のような『実践的』なアウトプットの練習は決して効果的とは言えません。
英語で自由にアウトプットできる、つまり書いたり話したりできるようになるには、まずは正確な英語表現がまず十分にインプット、つまり自分のものとして身についていることが前提です。
スポーツと同じ
みなさんの多くが部活で頑張っているスポーツのテクニックと同じく、英語もまずはきちんと身についていなければ、絶対に出すことはできません。
アウトプットの練習として英会話や英作文ばかりに時間を費やすのは、まるで運動部がずっと練習試合だけをやっているようなものです。そんなチームがはたして強くなるでしょうか。
部活でスポーツをやっている人ならわかると思います。毎日の練習では試合形式の「実践的な」練習(アウトプット)の前に、まずは筋トレ・ランニングに始まり、基本練習・コンビネーション・セットプレーの確認などを、いろいろなパターンで何十回も何百回も、監督や先輩に何度も直されながら体で覚えるまで練習(インプット)しませんか。
そうすることではじめて、必要なテクニックやプレーが実際の試合の流れの中で臨機応変に出せるようになるというのは、スポーツでは誰もが当然のこととして理解しているはずです。
変な表現に聞こえるかもしれませんが、
アウトプットができるようになるにはアウトプットの練習をすればいいというわけではないのです。
自由に英会話をしてみたり英作文の添削指導を受けることは、確かにやりがいのある練習です。自分の英語が相手に通じた!という経験をしたり、先生から真っ赤に直されて返ってきた解答を見ると、「英語力が上がった」と感じるのは自然な感覚です。
ただし、それはスポーツの練習で、地味な基礎練習よりミニゲームの方が楽しいのと同じことです。
「音読」は地味な練習です。同じ英文を何十回も読むのは正直つまらないと感じる人も多いでしょう。
そうであっても、英語の成績が伸び悩んでいるのであれば、プロの指導のもとで正確な英文を繰り返し音読するという基礎練習を徹底して行ってみてください。続けた分だけ必ず結果はついてきます。









