福岡市天神の英語専門塾GCA・代表のグッチャンです。アカデミックな文章を読むポイントがわかったところで,次のパラグラフに進みましょう。
第2~第3パラグラフ で構成される body 1(本論1) です。
body 1: 実験その1~さらにブレーンストーミングを効果的にする要因とは?
■仮説と実験方法(第2パラグラフ)
第1パラグラフ(introduction/序論)では,ブレーンストーミングの効果を高める意外な(=直観に反する)要因が確認されました:
そこで筆者たちは,
アイデアを考えている最中ではなく,事前に参加者のアイデア創出力(=創造性/creativity)を高めることはできないか,
(…whether people could also be prepared for better brainstorming before the idea generation even starts)
と考え,以下のような実験を行ないます(In our first experiment…):
(1) 被験者を以下の2つのグループに分ける
- 最近の「恥ずかしい(embarrassing)」経験を話してもらうグループ
- 最近の「自慢できる(proud)」経験を話してもらうグループ
(2) 両グループの被験者にペーパークリップの新しい使いみちを挙げてもらう。
そして,以下のような仮説(hypothesis)を立てるのです:
なぜかというと,序論の研究でアイデア創出力(創造性)を高めた「質を問わずにとにかくたくさんアイデアを出すという指示」は,
くだらないアイデアでも『恥ずかしがらずに』思い切ってどんどん発表する
という態度を被験者に与えたと考えられるからです。
つまり筆者らは,
…と考えたわけです。
では,実際にはどういう結果が出たのでしょうかー
(続きます)