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【徹底解説】九州大 2020 第1問・その4 ~ 求められる『本物の』語彙力

福岡市|天神|英語塾 GCA|大学受験|医学部|英検|大濠|シリウス|ニュートレジャー|九大

福岡市天神の英語専門塾GCA・代表のグッチャンです。今回は,Body 1(本論1)の後半にあたる第3パラグラフを読んでいきます。

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第2パラグラフで提示された筆者らの仮説:

は,実験によって検証されたのでしょうか?

「創造力」をどうやって測定するか…

筆者らが行なった実験①は,

事前に「恥ずかしい経験の話をしたグループ(the embarrassing-stories group)」と「自慢できる経験の話をしたグループ(the prideful group)」それぞれに「ペーパークリップの新しい使いみち」についてのアイデアを出してもらう

という内容でした。

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そして,それぞれのグループ参加者の創造性(creativity)を測定するのに,筆者らは以下の2つの基準(criteria)を使います:

fluency: 思いついたアイデアの多さ(量)

flexibility: 思いついたアイデアの多様さ

アイデアの「多様さ」とは?

アイデアの多さ(fluency)は,数えるだけなので簡単ですね。

では,② アイデアの多様さ(flexibility)とは何か?

本文では具体例が挙げられています:

ペーパークリップの新しい使いみちとして参加者が

Aさん「イヤリング・ネックレス・指輪・ブレスレット」(本文下線部a)

Bさん「イヤリング・傷の縫合工芸ネジ回し」(本文下線部b)

と回答したとします。

Aさんの出したアイデアはすべてアクセサリーです。

一方で,Bさんが出したアイデアは医療器具や工具など多くのジャンルにわたっています

つまり,Bさんのアイデアの方がAさんより多様だということです。

この部分がそのまま…

問2. 下線部aと下線部bの語群は両者ともに,該当する実験における被験者の回答例として挙げられている。何の回答例であるか。またこの2つの語群の性質の違いは何であると述べられているか,日本語で簡潔に答えなさい。

という設問として問われています。

実験の結果は…

さて,事前に「恥ずかしい経験を話したグループ(the embarrassing-stories group)」の参加者と「自慢できる経験を話したグループ(the prideful group)」の参加者とでは,どちらがよりたくさんの・いろいろな(多様な)アイデアを出したのでしょうか?

結果は以下の通り:

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「恥ずかしい話」をしたグループの参加者の方が,平均するとより多くの・いろいろな(多様な)アイデアを出した,つまり,創造力が高かったのです(On average, the embarrassing-stories group well outperformed their counterparts./下線部2)。

筆者らの仮説が実験データとして裏付けられたわけですね。

この部分が…

問3. 下線部(2)を, “counterparts” が具体的に表すものを明らかにして,日本語に訳しなさい。

という設問になっています。

読解のポイント~ 求められる『本物の』語彙力

まず問2に深く関係する fluency / flexibility の意味。

頻度順の単語集だけで

  • fluency = 流ちょうさ
  • flexibility = 柔軟性

などと丸暗記していると戸惑ってしまうでしょう。

単語の意味合いは話の流れで大きく変わります。単語集を何周も回して満足するのではなく,できるだけ文章(リーディング素材)の中で「生きたままの」単語を身につけましょう。

次に問3の和訳。

outperform(ed)

counterpart(s)

などの単語が少しやっかいかもしれません。

これも…

out(~を超えて/~の外へ) + perform (行なう) = 上回る/より出来がいい

counter(対応する~) + part(部分) = 相手

というふうに

頻度順ではなく語根系の単語集を使って学習することで,一見遠回りでも『本物の』語彙力を養うことができます。

(続きます)

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この記事を書いた人

Good Chace Academy 代表/講師。英検1級。TOEICスコア960。1976年生まれ。弘学館中学校・高等学校,国際基督教大学(ICU)教養学部卒。高2で英検準1級合格,高3でTOEICスコア825,TOEFL(旧PBT)スコア590。ICU卒業後,一橋大学大学院商学研究科に進学し経営戦略論・経営組織論を学ぶ。2011年,Good Chance Academy設立。4技能化やアクティブ・ラーニングといった新しい言葉ばかりが先行する風潮の中でも,正確な音読・リスニングの徹底による読解力の養成を基本に置いた指導方針を貫き続ける。