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新共通テスト(リーディング)は『難化』したのか?

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福岡市天神の英語専門塾GCA・代表のグッチャンです。先週末,ついに新共通テストが実施されました。

『センターより難化』『試行調査と違う』…

大手予備校による分析でも,SNSに流れる受験生の感想でも「センターより難しくなった」「試行調査や模試と出題形式が大きく違う」といった否定的な声が多いようです。

確かに語数も前回のセンター試験と比べて圧倒的に(1000語以上)多くなりました。図表などを含む複数の資料から判断する必要のある設問も試行調査以上に多く見られました。

一方で,(予定通り)文法問題が完全に廃止されただけでなく,旧センター試験での長文問題の主流だったアカデミックな文章が大幅に減りました

代わりに,LINEのようなテキストメッセージのやり取りやネットの口コミサイトなど,より日常的で平易な内容の文章が増えました。

つまり実際には,

『難化』したというより,『読む分量が増えた』だけで文章自体はむしろ簡単にすらなっているのです。

どうして難しく感じたのか?

では,多くの受験生が旧センター試験や試行調査より難しいと感じたのはなぜでしょう?

また,どういう理由で多くの大手予備校が『難化』と分析したのでしょう?

これは以下の3つのポイントにまとめることができます:

  • 単純に分量が増えた
  • 「対策」していた出題形式と違った
  • 複数の資料から判断する設問が想定外に多かった

確かに初めて導入する試験で,試行調査の出題形式と大きく異なる問題を出すのはフェアではありません。

複数の資料を照らし合わせながら選択肢を吟味するのは,英語力・判断力どうこうというよりも単純に面倒ですし,センター過去問のアカデミックな長文問題に慣れきっていた人には,日常的な文章は逆に読みにくかったでしょう。

さらには,完全にパターン化された「発音・アクセント問題」「文法問題」があった方が,特に英語が苦手な受験生には取り組みやすかったでしょう。

大学入試センターからのメッセージ

正直,今年度の受験生には同情します。新共通テストにもツッコミどころはたくさんあります。

ですが,これらの一見理不尽な『仕打ち』こそが,批判を覚悟の上で大学入試センターが伝えたかった重要なメッセージではないでしょうか。

要するに,

もう『試験対策』はしないでください。これからは英語』を勉強してください。

ということです。

実際に発音できなくても,センテンスの意味がわからなくても『裏技』で正解を選べてしまう発音・アクセント問題や文法問題を放置しておくのは,どう考えても異常でした。ですから,これらの廃止はきちんと予告されていました。

でも,それだけでは不十分だったのです。日本の受験産業は化け物です。出題形式を予告すると,大学入試だろうが(以前の)TOEICだろうが,すぐに『攻略法』『裏技』を編み出し,骨抜きにしてしまうのです。

― 新共通テストの翌日,ある受験生の保護者様からGCAに一通のメールが届きました。

ありがたいことに,サイトで紹介してよいとのご了解をいただきましたので,以下引用します:

「…昨日の共通テストの出題の感じを聞いて,GCAの指導方法が一番効果的だと改めて思いました。まわりの同級生は英文の量に対応できておらず,混乱していたようですが,息子は落ち着いて最後まで取り組めて,他の人が言うほど難しくは感じなかったようです。共通テストの英語が狙っている力はまさにGCAが鍛えようとしている力であり,英語のテストの変革の波を敏感に感じられて塾を開設してくださったことは,私たち家族にとって非常にラッキーだったと感じています。ありがとうございました」

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この記事を書いた人

Good Chace Academy 代表/講師。英検1級。TOEICスコア960。1976年生まれ。弘学館中学校・高等学校,国際基督教大学(ICU)教養学部卒。高2で英検準1級合格,高3でTOEICスコア825,TOEFL(旧PBT)スコア590。ICU卒業後,一橋大学大学院商学研究科に進学し経営戦略論・経営組織論を学ぶ。2011年,Good Chance Academy設立。4技能化やアクティブ・ラーニングといった新しい言葉ばかりが先行する風潮の中でも,正確な音読・リスニングの徹底による読解力の養成を基本に置いた指導方針を貫き続ける。