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【徹底解説】九州大 2020 第1問・その5 ~仮説と検証の繰り返し

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福岡市天神の英語専門塾GCA・代表のグッチャンです。第1問の本論2(Body 2)に入ります。

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2つ目の論点

In our second study… で始まる第4パラグラフから本論2(Body2)に入ります。

まず序論~本論1(第1~第3パラグラフ)までの流れをもう一度確認しましょう:

ここで筆者らは2つ目の論点を提示します。すなわち

『実験①で個人に起こったことが,集団ではどのようなプロセスで生じるか』

です。

実は『個人』の話だった Body1(本論1)

ここで注意点がひとつ―。

この論文は,最初から最後まで集団での話をしているかに見えて,本論1(第2~第3パラグラフ)はあくまで

どうすれば『個人(individuals)』の創造性(アイデアを出す力)が高まるか

についての話だったということです。

実験①で「ペーパークリップの新しい使いみち」をたずねられていたのは個々人(each individual)です。

集団であれこれアイデアを出し合った,つまりブレーンストーミングをしたわけではないのです。

「自虐ネタ」を披露した,あるいは「自慢話」をした「グループ(groups)」というのは,同じ条件を与えられた「参加者(被験者)の人たち(one set of participants)」くらいの意味です。

その証拠に,第5~第7パラグラフの実験②の説明では,「グループ(groups)」ではなく「チーム(teams)」という言葉が使われています。

Body2(本論2)の仮説 ~チームの場合

ここでも筆者らは実験を行なう前に,新しい仮説を立てます(第4パラグラフ2行目: We suspected that~)。図にまとめると

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その上で実験②を行なうのです。

(続きます)

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この記事を書いた人

Good Chace Academy 代表/講師。英検1級。TOEICスコア960。1976年生まれ。弘学館中学校・高等学校,国際基督教大学(ICU)教養学部卒。高2で英検準1級合格,高3でTOEICスコア825,TOEFL(旧PBT)スコア590。ICU卒業後,一橋大学大学院商学研究科に進学し経営戦略論・経営組織論を学ぶ。2011年,Good Chance Academy設立。4技能化やアクティブ・ラーニングといった新しい言葉ばかりが先行する風潮の中でも,正確な音読・リスニングの徹底による読解力の養成を基本に置いた指導方針を貫き続ける。