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リスニング学習が重要な「2つの理由」

英語の音声学習を「仕上げ」に使っていませんか?リスニングや音読は文字学習より圧倒的に速く、英語の語順感覚や英文法を身につけるための基礎練習です。効果が劇的に変わる正しい学習の順序と、音声学習が絶対に欠かせない2つの理由をわかりやすく解説します。

『音読×直読直解』の英語専門塾GCA・代表のグッチャンです。

英語の勉強で、音声教材を「仕上げ」に使っていませんか? 本来、音声学習は文字中心の学習に比べて圧倒的にスピードが速く、英語を語順通りに理解するために欠かせないものです。多くの人が陥りがちな学習順序の誤りと、音声学習が文字学習より圧倒的に優れている2つの理由を説明します。

まだまだ足りない音声学習

 最近は音声教材を活用し、リピーティングやシャドウイングといった音読練習を積極的に採り入れているケースもだいぶ増えてきました。  

でもまだまだ足りません。    

そもそも新しい教材に取り組むとき、「単語も調べた・文法も確認した・和訳もできた・問題も解けた → 仕上げにモデル音声を何回か聞いてみよう、音読もしてみよう」という発想が、出発点として正しくないのです。

正しい学習の順序は…

① (あくまで準備として)解説を読んで構文や意味を確認した

② 何十回かリスニングして耳だけで理解できるようになった

③ 何十回か音読してスムーズに読めるようになった  

④ ついでに細かい単語や構文を確認しよう

です。

ちなみに、音読やリスニングの練習は「何回か」行うのではありません。「何十回・何百回」という単位でやるのです。野球やテニスの素振り、サッカーのリフティング、楽器のスケール練習など、あらゆる分野の基礎練習と同じです。

 音声学習が重要な2つの理由

リスニング・音読などの音声中心の学習が、文字中心の学習より圧倒的に優れている理由は2つ。  

① 学習スピードが圧倒的に速い

例えば単語や例文を10回書く時間があれば、30回は音読・リスニングできます。

書かないと覚えられないと思い込んでいる人もいますが、すぐに改めてください。膨大な量の単語・例文を何十回も書いて覚える時間などありません。

② 一瞬で消える

 目で文字を追うだけだと、無意識のうちに右から左へ「返り読み」をしてしまいます。日本語と英語では語順が大きく異なるので、これは仕方のないことです。

ですが、いくら上手に返り読みができるようになっても、それは英語が上達したとは言いません。「漢文」をどれだけ勉強しても「中国語」が使えるようになるわけではないのと同じです。英語の語順通りに理解し表現しなければいけません。  

音声は文字と違って一瞬で消えます。ですから、音声を使って学習すると、聞こえてくる順番で理解せざるを得ない状況を作ることができます。そうすることではじめて、正しい英語の語順が身につくのです。

ちなみに、英文法の大部分は実は正しい語順のルールです。

つまり、リスニング・音読には、一見正反対のように見える「英文法」の学習という面もあります。

リスニング練習は、決して「リスニング」ができるようになるため、ましてや「リスニング問題」対策のためのではないのです。

Good Chace Academy 代表/講師。英検1級。TOEICスコア960。1976年生まれ。弘学館中学校・高等学校,国際基督教大学(ICU)教養学部卒。高2で英検準1級合格,高3でTOEICスコア825,TOEFL(旧PBT)スコア590。ICU卒業後,一橋大学大学院商学研究科に進学し経営戦略論・経営組織論を学ぶ。2011年,Good Chance Academy設立。4技能化やアクティブ・ラーニングといった新しい言葉ばかりが先行する風潮の中でも,正確な音読・リスニングの徹底による読解力の養成を基本に置いた指導方針を貫き続ける。