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なぜリスニングが大事なのか??

福岡市天神の英語専門塾GCA・代表のグッチャンです。

10年以上前に(旧)センター試験にリスニングが導入され、英検では5級からリスニングは必須です。共通テストではリスニングがリーディングと同じ100点の配点になっています。TOEICやTOEFLでは言うまでもありません。

書店の参考書コーナーには「リスニング対策」の本があふれ、授業で「英語リスニング」の枠をわざわざ設けている学校もありますね。

では、どうしてリスニングが重要なのか―。 

「テストに出る」から「重要」?

ではなぜテストに出るのか? という話になってしまいます。

そう、「テストに出るから…」では答えになっていないのです。

ひとつめの答えは、

英語の文字(読む/書く)と同じレベルで,音声(聞く/話す)が重要だから

です。

というよりも、そもそも文字と音声を切り離してはいけないのです。

大部分の言語というのは

「文字」で書かれた文章を音声として読むことができて、逆に「音声」として話された文章を文字で書きおこすことができます。

つまり…

読む=聞く

なんですね。

そのため、それぞれの単語には必ず決まったつづり(文字)と決まった発音(音声)があてられています。

実際、私たちが日本語の文章を読む(黙読する)とき、無意識のうちに心の中で声に出していることがあります。

英語についても、目で読んだらわかるけれど耳から聞いたらわからない、ではダメです。

だから、リスニングの練習は読むのと同時に行うのが望ましいのです。具体的には、必ず音源のある教材を使うことです。

最近の英語の参考書というのはどれもよくできていて、長文問題集でも単語集でも文法書でも、たいてい音声CD(あるいはmp3データやQRコード)が付属しています。

ところが、生徒さんから学校で配られた参考書を見せてもらうと、見事に全員が付属CDをパッケージから出してすらいないんですね。

それで、とりあえずCDを袋から出してスマホにダウンロードしてください、というところから指導しないといけません。

リスニングが重要な本当の理由

リスニング練習が英語学習において重要な理由がもうひとつあります。

それは

リスニング=英文法

だということ。

英文法=昔ながらの英語の基本/面倒くさい

リスニング=最近はやっている新しい英語の勉強/名前もカタカナ(笑)

という図式があります。

でも両者は直結してるのです。どういうことか?

英語と日本語は語順がほぼ逆です。だから、文字だけで、あるいは和訳を目的として英文を読んでいると、どうしても漢文の返り読みのように後ろから読んでしまいます。

これは実は「リスニングができない」「速く読めない」以前の問題で、

英語の文法を完全に無視している

ということなのです。前にも書きましたが、英文法というのは基本的に「単語の並べ方(語順)」のことです。英語の語順で理解して初めて、英文法が身についたと言えます。

試験にリスニング問題がなくても

そこでリスニングの登場です。

音声は文字と違って一瞬で消えてしまいます。だから、聞こえた瞬間に理解しないといけません。

すると、自然と英語の語順で英文を理解せざるを得ず…

英語の語順が体に染み付き

= 英文法が身につく

ことになります。

たとえ志望校の入試にリスニング問題がなくても、日頃からリスニングの練習をする習慣をつけておくことはとても重要です。

リスニングを練習するのは、リスニング問題のためではないのです。

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この記事を書いた人

Good Chace Academy 代表/講師。英検1級。TOEICスコア960。1976年生まれ。弘学館中学校・高等学校,国際基督教大学(ICU)教養学部卒。高2で英検準1級合格,高3でTOEICスコア825,TOEFL(旧PBT)スコア590。ICU卒業後,一橋大学大学院商学研究科に進学し経営戦略論・経営組織論を学ぶ。2011年,Good Chance Academy設立。4技能化やアクティブ・ラーニングといった新しい言葉ばかりが先行する風潮の中でも,正確な音読・リスニングの徹底による読解力の養成を基本に置いた指導方針を貫き続ける。