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英語で問題を『解く』な!(2)

福岡市天神の英語専門塾GCA・代表のグッチャンです。では「シリウス」のような文法問題集(の課題提出)にどうやって取り組めば良いのでしょうかー。

学校課題の正しい取り組み方

ポイントは以下の3つ。

(1) まず例文を完全にマスターする

例文をマスターせずに問題に取り組む人が多すぎます。これは数学で公式を覚えずに問題を解くようなものです。

早く問題を片付けたい気持ちはわかりますが、まず例文を完全に理解し暗唱しましょう。

しかも呪文のように丸暗記するのではなく、和訳から瞬時に訳し戻し(復文/バックトランスレーション)ができる状態まで「身につける」のです。

すると、問題を解き進めるスピードがぐんと速くなります。まさに「急がば回れ」です。

(2) 1分考えてもわからない問題はとばす

じっくり考えて出した答えに価値があるのは国語や数学の話です。

英語では、並べ替えでも4択でも穴埋めでも瞬時にパッと正解することが必要です。何分も何十分も考え込んで正解したとしても、その問題が求めていることをマスターしているとは言えません。

最大でも1分考えてわからなかったら潔く先に進みましょう

課題は定期テストではありません。わからなくていいのです。間違って上等です。むしろ間違うことで自分の弱点をあぶり出すのが課題の目的です。

だから、わからないのに適当にカンで答えを書くのだけは厳禁です。まぐれで正解して喜んでいる人をよく見ますが、貴重な学習のチャンスを失ってしまっていることに気づきましょう。

(3) 間違った問題はセンテンスごと暗唱する

課題を無事に提出し、すっかり勉強した気になっていませんか?

本当の勉強が始まるのは、実は課題を提出した後です。

間違った問題・わからなかった問題の正解をセンテンスごとノートに書いて、例文のように暗唱しましょう。

ポイントは、数学のように問題を『解き直す』のではないということです。

問題文のセンテンスを丸ごと、正しい方法で繰り返し音読して「身につけた」結果として、正しく並べ替えたり穴埋めができたりすることが英語の実力です。

英語は呪文でもクロスワードパズルでもありません。完全なセンテンスを組み立ててコミュニケーション(読む/聞く/書く/話す)をとるための道具です。

穴埋めや並べ替え問題というのは、学習した文法や表現をきちんと習得しているかどうかの単なるチェックに過ぎません。決して英語学習の最終目的ではないということを忘れないようにしましょう。

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この記事を書いた人

Good Chace Academy 代表/講師。英検1級。TOEICスコア960。1976年生まれ。弘学館中学校・高等学校,国際基督教大学(ICU)教養学部卒。高2で英検準1級合格,高3でTOEICスコア825,TOEFL(旧PBT)スコア590。ICU卒業後,一橋大学大学院商学研究科に進学し経営戦略論・経営組織論を学ぶ。2011年,Good Chance Academy設立。4技能化やアクティブ・ラーニングといった新しい言葉ばかりが先行する風潮の中でも,正確な音読・リスニングの徹底による読解力の養成を基本に置いた指導方針を貫き続ける。