最強”音読”メソッド

どうして「音読」なのか

近年,多くの英語の先生が「英語の上達には音読が大事だ」ということを盛んに主張されるようになりました。むしろ,音読練習を否定する先生を探す方が大変かもしれません。非常にすばらしいことです。ですが,そもそも音読(oral reading)はどうしてそんなに効果的なのでしょうか。考えてみたことはありますか??

英語(外国語)の4技能である 「読む」 「書く」 「聞く」 「話す」 は,

文字の技能: 「読む」 「書く」

音声の技能: 「聞く」 「話す」

の2つに分けることができます。一方で,

インプットの技能: 「読む」 「聞く」

アウトプットの技能: 「書く」 「話す」

の2つにも分けることができます。

目で「読む」(文字/インプット)と同時に,口で「話す」(音声/アウトプット)トレーニングである「音読」 の最大の特徴は,文字↔音声の世界を往復しつつ,インプット↔アウトプットの垣根も超えてしまうこと。すなわち音読練習は…

① 文字=音声のつながりを確かなものにするトレーニング

であり,同時に…

② インプットした単語・表現・文章をアウトプットする(書く・話す)ための「つなぎ」のトレーニング

でもあるのです。

GCAの通常のレッスンでは,実はほとんど英作文・英会話・問題演習など「アウトプット」の実践練習を行いません。英検二次面接や記述式の入試前にちょっと慣らすくらいです。その代わり,各種の音読練習だけは,毎日欠かさず最低30分は続けるように指導します。なぜか?

すばりその方がアウトプットの技能が効果的に伸びるからです。スポーツの技でも英語でも,まずはきちんと入っていなければ,それを出すことはできません。英語の学習において,英作文・英会話・問題演習ばかりに時間を費やすのは,まるで運動部が一年中ずっとミニゲームと練習試合だけやっているようなものです。そんなチームがはたして強くなるでしょうか。

スポーツをやっている方ならわかりますね。部活では「実践的な」練習(アウトプット)に入る前に,まずは筋トレ・ランニングに始まり,基本練習・コンビネーション・セットプレーの確認などを,いろんなパターンで何百回も何千回も繰り返しますよね。そうすることではじめて,必要な技・プレーが(練習)試合の流れの中で臨機応変に出せるようになります。

アウトプットができるようになるにはアウトプットの練習をすればいいというわけではないのです。試合に勝つためには練習試合だけをこなせばいいというわけではないのと同様に。

…音読の話に戻ります。効果的に音読トレーニングを行うためには何が必要か。2点:

(1) 正確な発音

カタカナ読み・ローマ字読みで音読するのは,まるで英単語を書いて覚えるときにアルファベットではなくカタカナで書くようなものです。compromise という単語を「コンプロマイズ・コンプロマイズ・コンプロマイズ…」と何百回書いても,まったく意味がないというのはわかりますよね。音読でも同じです。音読によって文字↔音声を効果的にリンクさせるためには,前提として正確な英語の発音をマスターしておくことが必要です。

(2) アウトプットしているという意識

ただ漫然と文字面を音読しているだけでは,アウトプットの技能(書く・話す)をアップさせることは難しいでしょう。やはり「アウトプットしている」という意識を持つことがとても重要なカギです。たとえ他人が書いた文章・スキットであっても,自分で書いた文章・自分の言いたいセリフだと思い込んで,さらに,それをネイティブ・スピーカーに向かってプレゼンしている意識を持つことです。自分の発する言葉に意味と気持ちを乗せることです。GCAのレッスンでは前回分の復習として生徒さんに音読を披露してもらいますが,トーンを聞くだけでどのくらい意味を理解して読んでいるのか,学習した表現をどの程度自分のものにしているのか,一発でわかります。

以上の2点に気をつけて,とにかく音読しましょう。