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テクニックより「体力」(1)

福岡市天神の英語専門塾GCA・代表のグッチャンです。英語学習は基本的に地道で泥臭いトレーニングだという話です。

読解のテクニック以前に…

読解(リーディング)問題がますます長文化し,テスト全体の中での比重も大きくなっています。「読む」スキルは英語力の土台ですので,これは良い流れです。

問題は,読解ができるようになるために長文読解の講座を受けたり参考書を読んだりとテクニックばかりを追い求める傾向です。

長文読解と銘打つ講座や参考書では,「未知の単語が出てきたときにどのように意味を推測するか」「キーセンテンスをどう見抜くか」「全体の流れをどう把握するか」といったテクニックが教えられます。どれも知っておくべき重要なテクニックです。

読めない本当の原因

ですが大抵の場合,長文読解ができない原因はそのようなテクニックが足りないことではありません。テクニック以前に,そもそも単語・表現の知識が不十分なのです。  

「単語はわかるのに長文が読めない」と悩む生徒さんの話をよく聞くと,例えば “The constant changing nature of language is frustrating…” という一節の nature を「自然」だと思っていたり,”At last the IOC gave in…” という文を見て,gave を「与えた」と読んでいたりする場合が少なくありません。  

どちらも読解力ではなく語い力の問題です。  

文章中に知らない単語が5パーセント以上あると正確な読解は難しいという研究結果があります。

知らない単語だらけの「難しい」長文にテクニックを駆使して取り組む前に,まずは自分の語い力が十分なのか疑いましょう。テクニックの前にまずは「体力」をつけることです。

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この記事を書いた人

Good Chace Academy 代表/講師。英検1級。TOEICスコア960。1976年生まれ。弘学館中学校・高等学校,国際基督教大学(ICU)教養学部卒。高2で英検準1級合格,高3でTOEICスコア825,TOEFL(旧PBT)スコア590。ICU卒業後,一橋大学大学院商学研究科に進学し経営戦略論・経営組織論を学ぶ。2011年,Good Chance Academy設立。4技能化やアクティブ・ラーニングといった新しい言葉ばかりが先行する風潮の中でも,正確な音読・リスニングの徹底による読解力の養成を基本に置いた指導方針を貫き続ける。