昨日のセミナーのテーマは「英語を好きになる」でした。
ということは,参加していただいた皆さんは「英語が好きではない」,むしろ嫌いだということになるわけです(笑)。
それで「なぜ英語が好きではないのか」という質問からお話を始めました。
多くの人の答えは「わからない」から,でした。
人は意味がわからないものを好きにはなれません。
これは英語に限ったことではなく,他のどんな勉強でもスポーツでもそうでしょう。ラグビーのルールがわからない人はラグビーファンにはなれませんし,囲碁のルールがわからない人が囲碁のトッププロの対戦を観戦しても面白くもなんともないでしょう。
ただし,英語にはもうひとつの「わからない」があるのです。
それは意味以前に「読み方」がわからない,という問題。
どうして TAKE は「タケ」じゃないのか,MIKE を「ミケ」と読んだらダメなのか…。
こういう英語の読み方の基本中の基本を習わずに大量の単語を丸暗記させられ,結果として英語が嫌いになった人が少なくないんですね。
当初の予定では,この読み方の話(発音とフォニックス)はさっと流すつもりだったのですが,小学生から大人まで参加者の皆さん全員が大変興味を持った様子だったので,かなり深く掘り下げてお話ししました。
やはり本格的な文法や単語の勉強に入る前に,発音とフォニックスは中1(できれば小学英語)で全員がマスターするべきだとあらためて感じました。
それだけで,英語を嫌いになる中学生がだいぶ減るのではないでしょうか。