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音読のイメージ(1)

音読本来の学習効果を得るには、正しい指導のもとでの準備が不可欠です。本記事では、多様な音読法をレベルに合わせて実践する講師の役割や、練習前に欠かせない「発音」と「直読訳」の重要性について、従来の英文解釈の課題とあわせて具体的に解説します。

『音読×直読直解』の英語塾・GCA代表のグッチャンです。

音読は、ただ声に出して読むことではありません。音読本来の学習効果を得るには、正しい指導のもとで十分な準備を行い、段階を踏んで練習することが不可欠です。正確な音読練習とはどのようなものか、具体的に説明します。

さまざまな「音読」

ひと口に「音読」といっても以下に挙げるように様々なバリエーションがあります:

  • サイトトランスレーション
  • リード&ルックアップ
  • リピーティング
  • バックトランスレーション
  • オーバーラッピング
  • シャドウイング
  • オーラル・インタープリテーション

これらの多様な音読の方法を、一人ひとりのレベルや目的に合った最適なバランスで練習メニューに落とし込み、それぞれ練習の目的をしっかりと共有し、実際の練習をサポートし、ミスを修正し、学習効果を測定していくのが英語講師の最大の役割です。  

ちょうどスポーツジムのインストラクターのようなものです。筋トレやランニングは自宅でひとりで練習することもできます。ですが、適切な指導を受けることでケガも防げますし、間違った練習でなかなか効果が出ないということもなくなります。  

「音読」の準備

音読練習には十分な準備が必要です。特に重要なのが「発音」と「直読訳」。自己流の発音で英文をそのまま棒読みしても、効果的な練習にはなりません。

具体的には、音読練習に入る前に、文章を構成するすべてのセンテンスの発音やイントネーション、構文や単語はもちろん、文章の内容やその背後にあるメッセージまで正確に理解することが大切です。とりわけ、日本語と語順が大きく異なる英語では、語順の学習には入念な準備が必要です。

たとえば、

AI is a field of technology that focuses on creating machines that can think and learn like humans.

(人工知能とは、人間のように考えたり学習したりできる機械を作ることに焦点を当てた技術分野です)

という英文は、

AI (is) …人工知能とは、

like humans …人間のように

that can think and learn …考えたり学習したりできる

machines …機械(を)

on creating …作ることに

that focuses …焦点を当てた

of technology …技術の

a field …分野(です)

と、日本語で正確に理解しようとすればするほど、英語の語順はバラバラになります。

これを従来の英文解釈では、次のように説明してきました(長いのでスクロールしてください):


文の骨格(主節)

本句は SVC(第2文型)である。

  • S(主語):AI
  • V(動詞):is
  • C(補語):a field of technology that focuses on creating machines that can think and learn like humans

すなわち、

AI = a field …

という主語と補語の同格関係(主格補語)を表す構文である。

補語部分の構造

a field
中心語(head noun)は field である。
冠詞 a は不定冠詞で、「一つの〜」の意。

of technology
これは前置詞句であり、field を修飾する形容詞的用法。

field of technology =「技術の分野」

of は「所属・内容・範囲」を表す。

第1の関係詞節(field を修飾)

that focuses on creating machines …

  • that:関係代名詞(主格)
  • 先行詞:field
  • 節内での役割:主語

that focuses … =「(その分野は)〜に焦点を当てる」

動詞は focuses(三単現)。先行詞 field に一致している。

ここでは

focus on 〜

  • focus on + 名詞/動名詞 = 「〜に焦点を当てる」

focuses on creating machines

creating は動名詞(前置詞 on の目的語)。

creating machines の構造

  • creating:動名詞
  • machines:その目的語

creating machines =「機械を作ること」

[5] 第2の関係詞節(machines を修飾)

that can think and learn like humans

  • that:関係代名詞(主格)
  • 先行詞:machines
  • 節内での役割:主語

can think and learn

  • can:助動詞
  • think/learn:並列動詞(and で接続)

構造:
can [think and learn]

like humans

  • like:前置詞
  • humans:その目的語

「人間のように」の意。


…と解説します。

しかし、これでは英語の語順は身につきません。そこで、以下の解説のような「直読訳」によって、英語の語順を直観的に理解した上で、音読練習をすることが重要なのです。