『音読×直読直解』の英語塾・GCA代表のグッチャンです。
英語は「単語&単語の並べ方(≒文法)」だけで成り立っています。ところが、多くの人がこの基礎を十分に習得しないまま、一見、近道に見える問題演習や解答テクニックに目が奪われてしまいます。英語学習の基礎であり到達点でもある「音読」について本質から解説します。
「音読」へのクレーム?
GCAでは学習の中心に「音読」を置いています。すると、一部の保護者様や生徒さんから、次のような声をいただくことがあります。
(1) 音読なら一人でもできるのではないか。
(2) 学校でも音読するよう言われているから十分やっている。
(3) そんな単純作業ではなく、もっと高度なことを教えてほしい。
一見もっともらしい意見です。時間も費用もかけて塾に通う以上、目新しい解説や難度の高い問題に触れたいという気持ちは理解できます。
しかし、ここには英語学習に対する根本的な誤解があります。まず音読を「声に出して読むだけの単純作業」と捉えている限り、その価値は見えてきません。
ポイントは、ただ声を出しているかどうかではなく、何を目的に、どのような方法で、どれだけの負荷をかけて行っているかです。形だけの反復練習と本当に実力がつく練習は、まったく別物なのです。
「音読」への誤解を解く
まず「(1) 音読なら一人でもできるのではないか」について。
確かに音読は一人でもできます。そう言ってしまえば、問題演習も映像授業の視聴も、ほとんどが一人でできてしまいます。スポーツジムで行うトレーニングの多くが、実は自宅や公園でもできるのと似ていますね。
では、塾での授業とは何をする場所なのでしょうか? 特に英語の場合、ただ受け身で一方的に解説を受けるだけでは十分な学習効果はありません。少なくとも英語の授業の目的とは、生徒に正しい練習を促すこと、その練習のための理解と準備を整えることです。
次に、「(2) 学校でも音読と言われているから十分やっている」について。
本当に十分でしょうか。英語学習全体のうち、どれほどの時間を音読にあてていますか? 単語を調べ、問題を解き、最後に少し音読する — それはまるで「体力をつけるために毎日1分だけジョギングする」のと変わりません。あるいは、数学の学習時間の大半が「問題を解くこと」であるのと同じように、「英語の学習時間≒音読」である必要があります。
そして、「(3) そんな単純作業ではなく、もっと高度なことを教えてほしい」について。
音読は単調でレベルの低い学習なのでしょうか? いいえ、そもそも音読とは学習の「内容」ではなく「方法」です。初歩的な例文も高度な文章も、音読という方法によって身につけていくのです。
ちょうど少年野球の小学生でも、プロ野球のトップ選手でも、毎日「素振り」を欠かさないように、音読は決して「初歩」などではなく、あらゆるレベルの学習に必須の「基礎」です。
