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福岡市天神の英語専門塾GCA・代表のグッチャンです。このようなこと書くと、他教科の先生方からクレームがつくかもしれませんが…。

英語の問題を『解く』?

GCAに入会したばかりの生徒さんたちを見てて思うのです。

模試の前には模試の過去問を…

英検受験前には英検の過去問を…

そしてもちろん志望校の過去問を…

ああでもないこうでもないと一生懸命考えて「解けた!」「解けない…」と一喜一憂する。

解答を見て、わかりやすい解説に納得する。

復習に、間違えた問題をもう一度「解く」。

つまり、他教科、とりわけ数学と同じ感覚で英語を勉強しているんですね。

数学の勉強はいったん忘れよう

英語も数学もテストの結果は同じように点数として出ますが、英語と数学では学習の目的がまったく違います。

数学を学習する目的はより難しい問題が「解ける」ようになること。

でも英語はそうではありません。

英語の学習の目的は、いわゆる4技能「読む」「聞く」「書く」「話す」能力を伸ばすことです。

英語のテストというのは,あくまでそれらの技能を点数として出しやすいようにいろいろな形式で出題しているだけです。

ですから,問題をいくら「解いて」も英語力の向上にはスムーズにつながりません。

なぜなら問題を解くという作業には、きちんと発話したり聞いたりする練習が圧倒的に不足していますし、まとまった文章を読んだり完全な英文を書いたりする作業もほとんど含まれていないからです。

問題を「解く」時間があったら、単語のひとつでも覚えましょう。英文を繰り返し聞いて音読し,身につけましょう。

「テスト対策」もいったん忘れよう

そうして十分な英文を身につければ、結果としてテスト問題にもきちんと正解できるようになるのです。

注意しなければならないのは、その逆はありえないということ。

テスト問題を解く練習ばかりしていて、たとえテストでは高得点が取れるようになっても、英語の4技能がそれだけ上がっているわけではないのです。

この現状を改善するために、2020年以降、文科省の主導で大きな改革が行われています。

ですが、たとえテストの内容が改革されたとしても、また受験業界は「新テスト対策」に躍起になるでしょう。そして遅かれ早かれ、新テストはすぐに骨抜きにされてしまうでしょう。

TOEFLやSAT(全米大学入学共通試験)・GRE(大学院入学共通試験)を開発した世界最大の非営利テスト開発機関・ETSによって作られたTOEICが、日本で”TOEIC対策テクニック”が高度に発達したために、英語をきちんと使えなくても高得点が取れるようになったのが良い(悪い)例です。

定期テスト・英検・TOEFL・GTEC・大学入試・TOEIC…、みなさんはこれから様々な英語のテストを受験することになるでしょう。

でも英語はひとつ。

他教科と同じように問題が解けた!解けない…と一喜一憂するのではなく、英語の正しい練習を地道に継続しましょう。

Written by

Good Chace Academy 代表/講師。英検1級。TOEICスコア960。1976年生まれ。弘学館中学校・高等学校,国際基督教大学(ICU)教養学部卒。高2で英検準1級合格,高3でTOEICスコア825,TOEFL(旧PBT)スコア590。ICU卒業後,一橋大学大学院商学研究科に進学し経営戦略論・経営組織論を学ぶ。2011年,Good Chance Academy設立。4技能化やアクティブ・ラーニングといった新しい言葉ばかりが先行する風潮の中でも,正確な音読・リスニングの徹底による読解力の養成を基本に置いた指導方針を貫き続ける。