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そのウソ発音、やめませんか?①

1. your  × ユア 〇 /jɔɚ, jɚ/  ヨーあるいはヨ

たいていの英語初心者が人称代名詞の格変化を「アイ、マイ、ミー、マイン、ユー、ユア、ユー、ユアーズ…」と覚えますが、you – your – you – yoursのところは「ユー、ヨー、ユー、ヨーz」と言う方が自然で正しい発音になります。Yourは日本語で「よー」や「よ」と言えば十分なのです。

I saw ヨ(ー) coach yesterday.

昨日君のコーチと会いましたよ。

Where’s ヨ(ー) bike?

君の自転車はどこにあるの?

What’s ヨ(ー) favorite food?

一番好きな食べ物は何ですか。

That’s not ヨーz. It’s mine.

それは君のものじゃない。私のものだ。

You areの短縮形であるyou’reyourと同じ発音「ヨ、ヨー」でOKです。福岡市出身の歌手のMISIA[ミーシャ]さんも♪ヨー everything~♪と歌っていましたよ。

ヨ(ー) my best friend.

君は僕の一番の親友だ。

I’m sure tired. Go to bed early.

きっと疲れているだろう。早く寝なさい。

2. comfort  ×コンフォート 〇 /kʌ́mfɚt/ mft

「コンフォートホテル」という名前のホテルチェーンがありますね。英語ではホテル名に the を付けますから、the Comfort Hotelです。Comfortcom に強勢があり、動詞 come と同じ発音です。続くfort の中の or 「オー」ではなくて、offer sufferfer と同じように弱く発音します。

I tried to mfァt her, but she kept crying.

私は彼女を慰めようとしたが、彼女は泣き続けた。

Let’s stay at the カmfァt Hotel by the station.

駅の隣にあるコンフォートホテルに泊まろうよ。

3. comfortable  ×コンフォータブル 〇 /kʌ́mftɚbl/ カmftァボー

Comfortableは「快適な」という意味のよく使われる形容詞ですが、正しく言える学習者は少ないですね。最初のcomfの部分を高く強くCOME+fと発音して、低く素早く、口をあまり開けずにタボオと言いましょう。語の真ん中のorは無視してください。決して「フォー」と言ってはいけません。語末の~ble/bl/です。カタカナの「ブル」ではありません。/bl/を正しく英語で言えない人は「ブル」ではなくて「ボー」と言いましょう。

 I want to live in a more カmftァボー room.

私はもっと快適な部屋に住みたい。

She bought a カmftァボー chair to use in the office.

彼女はオフィスで使う快適ないすを買った。

4. award ×アワード 〇 /əwɔ́ɚd/ ァwオーd

「~~賞」を「~~アワード」と言っているのをよく聞きますが、たいていの場合、アを高く、ワードを低く発音して「ベストマザー・ワード」のように言っていますね。これは間違いです。強勢はaではなくてwardのほうにあります。

スターウォーズという映画がありましたよね。英語ではStar Warsです。強勢のあるwar/wɔɚ/となるので、Star /stɑɚ/→スターで、Wars /wɔɚz/ウォーズとなったわけです。「とある戦争」は a war /ə wɔɚ/ ァウォで、「賞」はaward /əwɔ́ɚd/ ァウォーd です。

Tom received the Best Artist ァウォーd.

トムは最優秀賞芸術家賞を受賞しました。

The ァウォーd went to an unknown photographer.

受賞したのは無名の写真家でした。

5. effort ×エフォート 〇 /éfɚt/ エfァt

この語もforを長く「フォー」と言う人が多いですね。でも、forkformorのように強勢があるorは「オー」でよいのですが、強勢がないと「オー」ではないのです。例えば、doctorcolorをドクトーやカローと言う人はいません。Effortorcomfortfortと同じように弱く/fɚt/と言いましょう。

He made great エfァts to fix the engine.

彼はエンジンを修理するために大変な努力をしました。

Wow, great エfァt, John.

わぁ、頑張ったね、ジョン。

6. caffeine ×カフェイン 〇 /kæfí:n/ ケァfeen

「フェイン」ではなくて「フィーン」です。ネコのcatcaの部分と同じ/kæ/を発音して、高く強くfeenと言いましょう。

A small amount of ケァfeen isn’t harmful.

少量のカフェインには害はありません。

There’s little ケァfeen in rooibos tea.

ルイボス茶にカフェインはほとんど入っていない。

7. protein ×プロテイン 〇 /próʊti:n/ prオウteen

「テイン」ではなくて「ティーン」です。強勢がある部分/proʊ/を高く強く発音して、teenを続けましょう。高いところから低いところに一気に降りる感じで、pro teinと言いましょう。

Soybeans are rich in prオウteen.

大豆はタンパク質が豊富です。

Many people take prオウteen supplements.

プロテインサプリを飲んでいる人がたくさんいます。

8. California ×カリフォルニア 〇 /kæ̀ lə fɔ́ɚ njə/ ケァlfオーニャ

日本語の発音とリズムでカ・リ・フォ・ル・ニ・アと言うと通じません。正しいリズムは です。最初は「カ」ではなくて、ネコのcatcaと同じ/kæ/です。Calに第二強勢があるので、ここは高く強く言います。そして第一強勢があるところはforですから、ここを一番高く強く、数字の4、すなわちfourで言いましょう。フォルではありません!

Aunt Lynn longs to visit ケァlfオーニャ.

リンおばさんはカリフォルニアに行きたがっています。

ケァlfオーニャ alone is larger than Japan.

カリフォルニアだけで日本よりも大きい。

9. calendar ×カレンダー 〇 /kǽləndɚ/ ケァlェndァ

カレンダーではなくてcalendarという感じで言いましょう。最初の音はCaliforniaと同じく/kæ/ですから、口を縦横に大きく開いて「ケァ」です。

What ケァlェndァ app do you recommend?

どのカレンダーアプリがおすすめですか。

Most countries use the Gregorian ケァlェndァ.

たいていの国はグレゴリオ暦を使っています。

10. camera ×カメラ 〇 /kǽmrə/ ケァmr

三拍子の「カ・メ・ラ」ではなくて、二拍子で「cam・ rァと言いましょう。最初の音はやはり/kæ/ですから、「カ」ではなくて、口を大きく開いて「ケァm」と言います。途中のeは発音しません。

Luckily, the accident was caught on ケァm・rァ.

幸運なことに、事故はカメラに収められていた。

Do you really need all this ケァm・rァ equipment?

君は本当にこんなに撮影機材が必要なの?

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この記事を書いた人

GCA特別顧問。元中学校・高校英語教員。福岡県立福岡高等学校,西南学院大学文学部外国語学部英語専攻卒。福岡県立高校2校および私立弘学館中学校・高等学校で40年以上にわたり教鞭をとり,徹底した発音指導と基礎基本の定着を重視する独自の指導で大きな成果を上げる。高円宮杯第70回全日本中学校英語弁論大会中央大会では指導した生徒が決勝進出を果たす。1994年,The Japan Times社の英字新聞「週間ST」主催の英語暗唱大会で優勝。以後,英語指導者を対象とした発音指導を始め,小学校教員・中高英語教員・塾講師などを多数指導。アメリカ発音,イギリス発音に加え,事実上の世界標準である間大西洋アクセント(transatlantic accent)を自在に操り,フランス語・中国語・韓国語等の発音についても造詣が深い。2019年,第3回OPETS杯争奪全国英語スピーチ暗唱コンテスト優勝。国際英語発音協会認定英語発音指導士®。EPT®英語発音テスト 100点。英語検定1級。TOEIC 975点。TOEIC Speaking & Writing Tests 200点+200点。