Mr. Ghosn has gone to Lebanon.
「ゴーンさんはレバノンに行ってしまって(日本にいない)」
という事件が実際に起こりました。
そこで,
Mr. Bean has been to Lebanon.
「ミスター・ビーンはレバノンに行ったことがある」
というセンテンスと合わせて(これは事実かどうかわかりませんが)…
「ゴーン has gone to~ / ビーン has been to~」
という語呂合わせがはやっていますね。
中学生が手こずる現在完了形のよくある間違いが
防げるようになっているそうです。
無粋なツッコミですが…
ゴーン(Ghosn)氏は正確には [goʊn] と読みます。
あえてカタカナで表すと「ゴゥン」ですね。
一方で,go の 過去分詞形 gone は [gɔːn] と読みます。
これもあえてカタカナで書くと「ゴーン」です。
……
ミスター・ビーン(Bean)は,[bi:n] と読みますが,
beの過去分詞形 been は,私たちがふだん学習しているアメリカ英語では [bɪn] です。
これはうまくカタカナで表せないのですが,
両方とも日本語の「イ」「イー」とは異なります。
ちなみに,イギリス英語では Bean も been も [bi:n] なのでツッコミどころはありません。
『文法』も『発音』も同じレベルで正確に!
今回の事件で,現在完了形が学習しやすくなったことは良いことです。
ですが同時に,
いかに発音の学習が後回しにされているか
を浮き彫りにした出来事でもあります。
……
特に初めて現在完了形を習う中学生のみなさんは,
初級者だからこそ
発音も文法と同じくらい正確に学習していきましょう。