だれもが抱く疑問
挑発的なタイトルだが,大半の英語講師がどこかで抱え,つねに証明したいと感じているテーマだろう。
Those who can’t do, teach.
という世の教師という教師を揶揄した英語のジョークにあるように,
実は英語講師という職業には
実践で英語を使うことは要求されない。
英語圏出身だったり帰国子女・長期留学・通訳・元外資系/海外営業のビジネスマンといった経歴の持ち主でない,日本国内の90%以上の英語講師は,日常的に英語を使う/使った機会を持たない。
……
もっとも,
名選手,名監督にあらず
ということわざにある通り,
本人がどれだけ英語が上手だからといって,それが即指導力が高いということにはならないのも事実。
しかも『実際に仕事で英語を使っている』人たちはあくまで現場にいるのであって,逆に教壇に立つ機会はほとんどない。
とは言っても…
…とは言っても,である。
はるか平成の昔から,
「…関係代名詞ワットは『~するところのもの』という意味であり,同じ関係代名詞のフーやフィッチやザットと異なって先行詞が要りません。つまり,ザ・シング・フィッチと言い換えることができ…」と延々と説明する英語の先生に対して,
「この人,英語使えるのか??」とみんなが思っていたし,
いざ指導する立場になると,
生徒さんたちから-
初対面で「英語講師です」と名乗ったすべての相手から-
そして実際に日々仕事で英語を使っている学生時代の同級生から-
「(…で,あんたガチで英語できんの??)」
という暗黙の(ときにはあからさまな)ツッコミにさらされる毎日である。
音楽教師はピアノが弾けないといけない。
体育教師は跳び箱が跳べないといけない。
当然のことだ。
『純ジャパ』講師の矜持
したがって,(GCA代表を含む)いわゆる『純ジャパ』英語講師というものは,
英検やTOEIC・TOEFLといった資格試験を受けたり-
定期的に英語圏で研修を受けたり-
SNS上で英語でのやり取りを披露してみたり-
『仕事で実際に使う』ことに替わるあらゆる手段で
指導力だけでなく,自分自身の英語力を向上させ証明するのに余念がないし,そうであるべきだ。
……
そういうわけで去る12月30日,
GCA代表は自ら,OPETS杯争奪 全国英語スピーチ暗唱コンテストに出場した。