GCA第一期生の合格状況は以前のブログで書きました。
今日は,合格者リストには惜しくも載せることができなかった生徒さんの話。
中3生だったI君は夏期講習からGCAに来てくれました。
当時はアルファベットのbとdの区別もあやしいレベル。
平気で You is … なんて書いてしまう。
なんとか県立の高校に行かせたい親御さんに言われて,しぶしぶ通ってきている様子。
他教科は別の塾に通っているとのこと。
これはどうしたものか…と頭を抱えました。
とにかく中1レベルから文法のパターン練習。
単語を覚えるのが先だという意見もあるかもしれませんが,単語だけ別にして覚える時間がない。まずは文法の基本文に使われるレベルの単語を例文ごと覚えてもらうのが先です。
シャイな性格のI君だったので、音読テストでもあまり声が出ないし、話をしてもどのくらい意欲が出てきているのかもよくわからない。
ところが11月頃。中3で習う文法に入ったあたりから、急に習得スピードが上がります。
本人は顔にも出さないので、???という感じでしたが,12月にはようやくGCAの真骨頂・読解のトレーニングに入ることができました。
後はひたすら,マーキング・サイトトランスレーション・リスニング・音読の繰り返し。
過去問なんてやってる余裕はありません。とにかくひとつでも多くの英文を頭に入れることが必要です。
結果,県立には不合格。
お母様に「力が及ばず申し訳ありません」と返事すると…
「いいえ! 英語だけは合格点だったんです! そちらでは先生もほめてくれるし,英語も読めるようになって楽しかったといつも言ってました。本当に感謝しています」
とのありがたいお言葉。
私は根拠もなく生徒さんほめるのが大嫌いで,普段ほとんどほめることはないのです。だから,I君についても特にほめた記憶がない。ただ,実際に最後の3か月はぐんぐん力を伸ばしていましたから,そのことはきちんと口に出して指摘していたとは思います。
私のちょっとしたひと言でやる気を出してくれてたんですね。これからはもっと意識してほめるようにします(笑)。
それに,問題演習をまったくやらないGCAメソッドの有効性を証明してくれたこともうれしかった。
I君、お疲れ様でした。残念ながらおめでとうという言葉は贈れないけれど,GCAから敢闘賞を授与します。
実際,今年の高校受験生4名のうち,GCA入会後の実力の伸び率・スピードでいうとI君がぶっちぎりのトップなのです。
なんと春からはI君の弟さんがGCAに来てくれることになりました。お兄さんに続いて頑張れ,弟くん!