意外かもしれませんが,私は受験勉強や学校の勉強が昔から大っ嫌いなんですね。
もう四半世紀前の話ですが,あのホリエモン氏も通っていた某大手塾に小4の頃から通わされ,進学先の全寮制中高一貫校ではテストの点数・順位を少しでも上げること,東大もしくは医学部に進学することだけを唯一の目標として叩きこまれていました。
寮での学習時間には読書すら許されない,まさに「受験刑務所」(池上彰・佐藤優『教育激変』より)でした。
それで中学時代のあるとき,プツリと糸が切れてしまったんです。
文豪の作品をぶつ切りにした上,穴だらけ傍線だらけの「読解問題」に貶めている国語…
なぜ英語の予習では辞書を引いて全訳しないといけないのか,古文書解読の訓練なのか英語は?…
重要でない名前・出来事ほど「高度な」問題とされる歴史のテスト,逆じゃないのか…
中学生の私は学校の授業を一切無視するようになりました。
正直今でも当時の自分の考えが間違いだったとは考えていません。
でも,このような態度は現役の中高生のみなさんには絶対にお勧めしません。
なぜかというと,このような理不尽なことは中高時代だけでなく,社会で生きているかぎり一生ついてまわるからです。いちいちそれを拒んでいたら,まっとうな社会生活を送ることはできません。
…が,中学生だった私の気持ちはわかってもらえると思います。
だから,今でも生徒さんに文法問題演習や過去問ばかりさせることに,心のどこかで罪悪感を感じているのです。
それでGCAの設立当初はテスト対策はまったく行なわず,本物の英語の本を読む塾,つまり原書講読の授業だけを打ち出していました。
英会話スクールが「話す・聞く」の実践だとしたら,「読む」英語の実践です。
もちろん,ニーズはまったくありませんでした(笑)。
(続きます)