繰り返しますが,発音とフォニックス(つづりと発音の関係)は英語学習の基本中の基本です。
これが身についていないと,国語の「漢文」の参考書を使って中国語を勉強するような状態になってしまうからです。
英語の発音の基本は,母音と子音を分離することです。
発音がきれいだとか日本人なまりだとかいう以前に,子音と母音の区別がついていなければ英語はほとんど通じません。
ところが,日本語では基本的に子音‐母音がセットになっているので,この感覚をつかむのはなかなか難しいのです。例えば,desk を どうしても de-su-ku と,strong を su-to-ro-n-gu と発音していまいます。
そこで学習のとっかかりになるのが,実はローマ字の五十音表です。
カ行であれば,
カ → k → a → ka
キ→ k → i → ki
ク→ k → u → ku
ケ→ k → e → ke
コ→ k → o → ko
キ→ k → i → ki
ク→ k → u → ku
ケ→ k → e → ke
コ→ k → o → ko
というふうに,いったん子音と母音に分離してまたくっつけるという練習を繰り返すのです。
こうすれば,「母音」「子音」の意味がわからない小中学生でも,感覚的に子音だけで発音できるようになり,音読が見違えるように上手にできるようになります。
文法や単語の勉強を始めるのは,これができてからの話です。