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仮定法を勉強する前に (1)

誰もがつまずく仮定法。
 
近い将来,中学英語のカリキュラムに含まれるようです。
 
多くの教科書や参考書では「If + S + 動詞の過去形,S’ + would + 動詞の原形」「現在の事実と反対の仮定や実現の可能性の低い仮定を行ない,それに基づく推量と表す」「過去の事実と反対の仮定では,if 節の動詞は過去完了形に,主節の動詞は would + have + 過去分詞にする」といった説明が続きます。
 
既に理解している人が読めば確かにそうだと思える説明なのですが,本格的に英語の勉強を始めた普通の高校生に仮定法を理解させるという意思が,この種の説明からはほとんど感じられません。
 
正直に言うと,私自身も中1での5文型の洗礼に続いて高校時代は仮定法がまったく理解できず,仕方ないので当時流行っていた洋楽の歌詞で無理やり覚えました。
 
 
なぜ仮定法は難しいのでしょうか。
 
問題は,以下の3つのポイントにあります。
 
(1) 動詞の現在形・過去形の本来の意味
 
(2) 完了形(現在完了・過去完了)の意味
 
(3) 助動詞とその過去形の意味
 
 
仮定法はすべてこの3つ要素の組み合わせでできています。
 
ちなみに,仮定法の例文によく出てくる接続詞 if は,仮定法の要素でもなんでもありません。
 
ひとつずつ解説していきます。 

 

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この記事を書いた人

Good Chace Academy 代表/講師。英検1級。TOEICスコア960。1976年生まれ。弘学館中学校・高等学校,国際基督教大学(ICU)教養学部卒。高2で英検準1級合格,高3でTOEICスコア825,TOEFL(旧PBT)スコア590。ICU卒業後,一橋大学大学院商学研究科に進学し経営戦略論・経営組織論を学ぶ。2011年,Good Chance Academy設立。4技能化やアクティブ・ラーニングといった新しい言葉ばかりが先行する風潮の中でも,正確な音読・リスニングの徹底による読解力の養成を基本に置いた指導方針を貫き続ける。