大学入試改革

高大接続改革の本質 (1)

2020年に大学入試センター試験が廃止されます。

センター試験だけでなく入試のシステム全体が,受動的に暗記した知識量だけが問われるものから,能動的に問題を発見したり周囲と協力して新たな価値を創造していく能力が問われるものへと変化していくと言われています。

2016年に文科省の高大接続システム会議が公表した最終報告では,生徒が身につけるべき能力として,

①十分な知識・技能

②それらを基礎にして答えがひとつに定まらない問題に自ら解を見出していく思考力・判断力・表現力等の能力

③これらの基になる主体性を持って多様な人々と協働して学ぶ態度

の3つが挙げられています。

ここでは,どうしても目新しい②や③ばかりが注目を集めてしまいます。ですが,やはり学力の中心は①の「十分な知識・技能」であることには変わりはありません。

もちろん,重箱の隅を突くようなと形容されてきた一部の入試問題を擁護するわけではありません。

だからといって,今後は思考力・判断力・表現力が重要なので,知識や技能をインプットする練習をおろそかにしていいと考えるのはあまりに短絡的です。問題にされるべきは

思考力・表現力 ⇔ 知識・技能

という対立軸ではないのです。

重要なのは,

思考力や判断力・表現力に即座に結びつくように,知識や技能のインプットができているかということです。

これから数回にわたって,英語の学習に関連させ,この内容を考察していきます。

(続きます)