自由英作文 (writing)

「書け」ない本当の理由

和文英訳まではかろうじて対応できても,国立大2次試験やGTEC,英検などで課されるようなライティング(自由英作文)になると途端に書けなくなるケースが多く見られます。
 
ライティング問題として,例えば以下のようなものが主要なテストで出題されています(トピックを日本語で要約したものを挙げます)…
 
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・野菜や果物の無農薬栽培は増えていくと思うか(英検2級)
 
・職場や家庭において男女が果たす役割は同じであるべきか(一橋大)
 
・世界はどの程度までグローバル化すべきか(IELTS)
 
・テレビや映画は人々の行動にどのように影響するか(TOEFL)
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もちろん出題形式は様々で,文章やグラフを読み解いて要約し自分の意見を書くものもあります。
 
 
気づいた方も多いかと思いますが,ここで求められているのは大学入試レベルの小論文を英語でも書ける能力です。
 
 
このライティングで多くの人が苦戦するのには,3つの理由があります。
 
(1) アウトラインの型を知らない
 
代表的なのが,主張 → 理由 → 根拠(具体例) → 主張(再掲) を段落ごとにまとめる形式です。ただし,これについてはいくつかのパターンと*ディスコースマーカーを覚えることでわりと短期間で解決できます。というより,まずはこの型を覚えるのが最初のステップです。
 
*論理を展開させるつなぎ言葉。however, because, for example, in addition など。
 
 
(2) 自分の主張を論理的に組み立てられない
 
(3) 中学レベルの文法を使いこなせない
 
より深刻なのはこの2点です。わりと優秀な高校生ですら,自分の意見になると感情のままに論理が飛躍したり,完了形や関係詞などの中学レベルの文法があやふやだったりします。
 
こういう状態を解決するのに,ひたすら自由英作文の添削指導を繰り返すのはあまり有効ではありません。ハイレベルな指導というイメージのある英文エッセイの添削ですが,実際にはその大部分が文法ミスの修正にすぎません。
 
本当に必要なのは,まず(2)については,深く日本語で思考して論理を組み立てるトレーニングを体系的に積むことです。母語が日本語である私たちが,日本語で考えられない・書けないものを英語で表現できるはずがありません。
 
英語で考えられるようになるべきだという意見もありますが,果たしてそれは現実的なゴールだと言えるでしょうか。
 
そして(3)については,別記事でも書いたように,文法・語い学習の際に4択・穴埋め・並べ替えによるトレーニングをすぐにやめて,例文を丸ごと暗唱できる状態にしていくことです。
 
「書く」ことができないのは,アウトプットが足りていないのではないのです。そもそもインプットが不十分なのです。