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スピーキングの練習をする前に…

福岡市天神の英語専門塾GCA・代表のグッチャンです。英語テストへのスピーキングの導入が話題になっていますね。

スピーキング対策?

しかし,英検では以前から面接試験という形でスピーキング能力はテストされていました。

これから高校・大学入試などで導入されるだろうスピーキングのテストは,従来の英検での面接試験と内容的には同じようなものになるようです。

ですから,実はそれほど大騒ぎすることではありません。

むしろ,「スピーキング対策」に躍起になるあまり,出題されやすいトピックについての解答例を丸暗記したり,実践的な面接の練習ばかりをやるようになるのであれば,それは完全に間違っています。

なぜでしょうか。

GCAでも英検の面接試験を受ける生徒さんに模擬面接をします。

英検の面接にはイラストを見てその内容を英語で説明する問題がよく出題されます。

たとえば以前3級で出題された,女の子が誤って携帯電話を階段から落としてしまった様子を描いたイラスト。

これに解答できない中学生がけっこういます。

理由はとても単純で,drop(落とす/過去形はdropped)という単語を知ってはいるけれどパッと出てこなかったというものです。

はたしてこの生徒さんは,「スピーキングの練習が足りなかったから」この問題に答えることができなかったのでしょうか?

頻出問題の解答例を丸暗記したり,実践的な面接の練習を繰り返すことで,この課題は克服されるでしょうか?

スピーキングの正体

違いますよね。

drop(落とす)という基本単語をしっかり覚えていればいいだけの話ですよね。

ふだんから教科書や参考書に出てくる単語や例文を(理解した上で)繰り返し読んで・聞いて・音読して,数分間考えてやっと思い出せるレベルではなく,いつでも口をついてパッと出てくるレベルで暗記しておけばいいのです。

その結果として,読解ができるようになり,リスニングができるようになり,作文ができるようになり,スピーキングもできるようになるのです。

「読む」「聞く」といった他の英語の能力とはまったく別の「スピーキング」という特別な能力があるわけではありません。

英語はひとつなのです。

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この記事を書いた人

Good Chace Academy 代表/講師。英検1級。TOEICスコア960。1976年生まれ。弘学館中学校・高等学校,国際基督教大学(ICU)教養学部卒。高2で英検準1級合格,高3でTOEICスコア825,TOEFL(旧PBT)スコア590。ICU卒業後,一橋大学大学院商学研究科に進学し経営戦略論・経営組織論を学ぶ。2011年,Good Chance Academy設立。4技能化やアクティブ・ラーニングといった新しい言葉ばかりが先行する風潮の中でも,正確な音読・リスニングの徹底による読解力の養成を基本に置いた指導方針を貫き続ける。