「英語の発音なんて、多少下手でも通じればいいのではないか?」―英語を学ぶ中で、一度はそう考えたことはありませんか? 確かに言葉は「通じること」が第一です。しかし、人と話すとき、大切なのは「話の内容」だけではありません。実は、発音や話し方はその人の第一印象や信頼性を大きく左右する、自己表現の重要な一部なのです。
誰もが認める『きれいな文字』のメリット
就職活動のための履歴書を書くことを想像してみてください。どんなに素晴らしい資格を持っていても、殴り書きのような汚くて読みにくい字で書けば、読み手に悪い印象を与えるに違いありません。「読めれば問題ないでしょ」と言う人はいませんよね。
読み手が苦労しないように、きれいに書きたいと誰しも思うはずです。年賀状もまた然り。受け取った人が読むのに苦労するような乱雑な文字で書く人はいません。
では、『きれいな発音』は…
私たちが英語を話すとき日本語訛りがあるのは当然ですが、「通じれば十分だ」と考えると、あなたの英語発音はそのレベルで停滞します。そしてそれは聞き手に負担をかけることにつながりかねません。
発音が不明瞭だと、会話が途切れたり、誤解が起きることもあります。発音は文字と同じく、コミュニケーションにおいて重要なインターフェースの役割を果たしています。不正確で不明瞭な発音で話すのは、あたかも乱雑で読みにくい文字で書かれた手紙を渡すようなものです。
どちらも相手に不必要な負担を強いてしまいます。
『ネイティブ発音』云々以前の問題
もちろん、すべての日本人がネイティブ話者のような発音を目指す必要はありません。しかし、日本語の発音とはかけ離れた発音体系を持つ英語を日本語の音だけで話そうとするのはほぼ不可能です。
だから発音練習が必要なのです。
将来、英語での会議や商談、プレゼンテーションなどの場に出た際、明確に話す努力をして聞き手がスムーズに理解できるようにすることは、世界で活躍するための最低限のマナーとなります。履歴書を丁寧な文字で書くのと同じように、発音も「相手にとって聞き取りやすいもの」になるよう練習するべきです。
さらに、正しい発音を身につけることは、単に「英会話」のためだけではありません。正しい発音を意識しながら英文を繰り返し『音読』することは、リスニング力はもちろん、英文を頭から理解する長文読解力など、あらゆる英語技能を底上げする学習の絶対的な土台となります。
「通じればいい」という妥協を捨て、相手への思いやりと本物の実力につながる「正しい発音練習」を、ぜひ今日から日々の学習に取り入れてみてください。

