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バランスが大事

福岡市天神の英語専門塾GCA・代表のグッチャンです。英語は思考力よりも反復練習だと主張したかと思えば,文法は本質からしっかり理解することが重要だと訴えてみたり,結局何が言いたいんだという感想を持たれている方もいるかもしれません。

2つの「勉強」

ここで整理しておきます。

勉強法の片方の極に「ほとんど理解を伴わない文字列の丸暗記」があります。この方法が有効な分野も確かにあります。


もう一方の極には「ほとんど暗記を伴わない精密で深い思考」があります。哲学や数学の一部の分野ではこういう方法が用いられます。

英語学習でいうと,前者が例文を呪文のように唱える丸暗記であり,単語集の高速反復です。実際,受験直前なのに語い力がまったく間に合っていないようなときは,このような指導が有効な場合もあります。


そして後者が,辞書や参考書をフル活用した精確な和訳の作成であり,4択の文法問題にじっくりと取り組むような練習です。この種の学習による深い理解も,あるレベルを超えると確かに有効です。

大事なのは,このどちらかに偏り過ぎた学習をしてはいけない,ということです。

つねに最適のバランスを


何事でもそうですが,英語の学習でもバランスが非常に重要です。

もちろん,ただ真ん中を取れば良いというわけではありません。最適なバランスというのは,その人の特性や目的によって異なり,さらに学習状況に合わせて変化し続けます。

以前,世界的なプロの音楽家の方から「基本練習は課題曲のように,課題曲は基本練習のように弾く」という上達の極意を伺ったことがあります。

英語の学習でも,単調な反復練習のときは本当に理解した上での暗記なのかつねに意識し,逆に難解な文法や読解の練習では頭をひねって理解しただけで終わらないよう,いつもバランスを意識して学習を進めることが大切です。

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この記事を書いた人

Good Chace Academy 代表/講師。英検1級。TOEICスコア960。1976年生まれ。弘学館中学校・高等学校,国際基督教大学(ICU)教養学部卒。高2で英検準1級合格,高3でTOEICスコア825,TOEFL(旧PBT)スコア590。ICU卒業後,一橋大学大学院商学研究科に進学し経営戦略論・経営組織論を学ぶ。2011年,Good Chance Academy設立。4技能化やアクティブ・ラーニングといった新しい言葉ばかりが先行する風潮の中でも,正確な音読・リスニングの徹底による読解力の養成を基本に置いた指導方針を貫き続ける。