福岡市天神の英語専門塾GCA・代表のグッチャンです。入試問題はますます長文化の傾向が進んでいますね。
原因は2つ
「長文を速く読めない」という相談をよく受けます。もっと読むスピードが上がれば時間が足りなくなったりしないのに,と。
では,どうして速く読めないのでしょうか?
本屋の英語コーナーには「速読~」というタイトルの参考書がたくさん置いてありますが,いわゆる「速読」の練習をすれば速く読めるようになるのでしょうか?
速く読めるようになるには,まず速く読めない原因をしっかりと考えるべきです。
大半の場合,速く読めない原因は以下の2つ:
① 単語力が足りない
② 無意識のうちに「返り読み」をしている
① 単語力が足りない
まず①について。
長文の中で知らない単語が出てきたら,文脈から推測する必要があります。
長文読解の参考書では,さまざまな推測のテクニックが紹介されています。しかし,知らない単語を推測するのには時間がかかります。それはあくまで最後の手段です。
まずは主要な単語をしっかりと覚えること。それだけで読むスピードは格段に上がります。
ちなみに「単語はわかるけれど文の意味がわからない」という相談の大半が,実際には単語の意味を取り違えているケースです。
② 無意識のうちに「返り読み」をしている
次に②について。
単語は十分に知っていても,ちょっと込み入った構文が出てくると,いちいち後ろから「きれいな日本語」に訳さないと読めない人が少なくありません。これが速く読めない原因の2つ目です。
「頭から読め」ということは,学校や予備校の授業でさんざん言われていると思います。それでも本当にきちんと頭から読めている人は少ないのです。
原因ははっきりしています。
目とペンだけで勉強しているからです。文字はゆっくり読んでも消えることはないので,つい甘えが出て無意識のうちに後ろから読んでしまうのです。
日本語を母語としている限り仕方のないことですが,これは長文を読むとき大きな時間のロスになります。
この場合,音声教材を使ったリスニングと音読練習を習慣化すれば,数か月で否応なしに頭から読めるようになります。音声は文字と違って,一瞬で消えてしまいますから。
いかがでしょう。ただ闇雲に「速読」の練習を繰り返しても,英語を速く読めるようにはなりません。地道に単語を増やし,リスニング・音読練習をもっと重視するようにしてください。