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英語は”マラソン”

授業中は爆睡,塾にも通わずまったく勉強している気配がないのに,国語(現代文)・数学の成績はなぜかいつも学年トップクラスー。

同級生の顔がパッとひとりふたり浮かびませんか?

いわゆる「天才(gifted)」タイプの人たちですね。

ですが,英語に関しては努力なしに成績がトップクラスというケースはほとんどありえません。(もちろん帰国子女などの特殊なケースは別です)

なぜかというと,英語は”マラソン”だからです。

たとえば,ふだんまったく運動していない人が,マラソン大会の前日だけ練習しても絶対に42.195キロを完走することはできません。逆に,毎日欠かさず30分ランニングすれば,どんなにセンスがなくても足は確実に速くなるし,半年~1年程度でマラソンも完走できるようになる。

英語の実力を上げたいなら,泥臭い地味なトレーニングを毎日コツコツと半年~1年単位で継続する必要があります。

週1回だけカリスマ講師の目からウロコが落ちるような素晴らしい講義を受けたり,英会話スクールでネイティブスピーカーの会話レッスンを受けるだけでは,実は英語力はほとんど伸びないのです。

GCAにも,小さい頃から10年近く英会話スクールに通っているという生徒さんがよくやってきます。

そういうとき,少し意地悪ですが,試しに英語だけでフリートークをしてみます。

もちろん,私は「やさしい」ネイティブの先生ではないので容赦しません。ゆっくり話さないし簡単な言葉を選んだりもしない。

すると,ほぼ全員が固まってしまうんですね。”Pardon me?” とか,”Would you speak more slowly?” といったとっさのセリフすら出てこない。

彼らには何が足りなかったのかー。

絶対的なトレーニング量です。

週1回のレッスンを何年続けてもほとんど意味がないのです。

もし彼らが最低でも毎日30分,スクールで習ったスキットの音読を繰り返し続けていたら,

あるいは週1の英会話スクールではなく,NHKのラジオ講座を根気強く毎日聴いていたら,きちんとした実力がついていたはずです。

GCAの授業も基本的に週1回です。

ですが,GCAでは授業を受けること以上に,日々のトレーニングにどれだけ真面目に取り組んでいるかを重視します。

そのために,毎週練習メニュー表を渡し,LINEのボイスメモで音読練習を毎日送信してもらいます。

面白いことに,ボイスメモの送信回数や練習メニュー表のチェックマークの数と,定期テストや模試での成績とが見事に比例するんですね。

英語が苦手なみなさんで,もしこのことをまだ理解していない,理解していても実行していない人がいたら,今日からすぐに変えましょう。

とにかく毎日やるんです。リスニングと音読を。

英語がむずかしい,成績が伸びないと嘆くのは,この地味なトレーニングを半年~1年間毎日続けてみてからでも決して遅くはありません。

というより,その程度はやらないと絶対に英語の成績は伸びないし,みなさんのまわりの英語が得意な同級生は一人残らずそのくらいのことを普通にやっているのです。

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この記事を書いた人

Good Chace Academy 代表/講師。英検1級。TOEICスコア960。1976年生まれ。弘学館中学校・高等学校,国際基督教大学(ICU)教養学部卒。高2で英検準1級合格,高3でTOEICスコア825,TOEFL(旧PBT)スコア590。ICU卒業後,一橋大学大学院商学研究科に進学し経営戦略論・経営組織論を学ぶ。2011年,Good Chance Academy設立。4技能化やアクティブ・ラーニングといった新しい言葉ばかりが先行する風潮の中でも,正確な音読・リスニングの徹底による読解力の養成を基本に置いた指導方針を貫き続ける。