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高大接続改革の本質 (1)

センター試験が廃止され、「これからは知識よりも思考力・表現力が大事だ」と思い込んでいませんか。実は、その考え方は非常に危険です。英語専門塾GCAが、大学入試改革という派手な言葉の陰で軽視されがちな「知識・技能のインプット」の重要性と、本当に求められる学力について解説します。

『音読×直読直解』の英語塾GCA・代表のグッチャンです。

ついに2020年に大学入試センター試験が廃止されます。そして、これからの英語試験や大学受験では「知識・技能」だけでなく「思考力・表現力」が問われると言われています。しかし、目新しい言葉に踊らされて一番大切な「インプット」をおろそかにしてはいませんか?

これからの高校生に求められる学力

文科省の発表や有識者の解説では、センター試験だけでなく入試のシステム全体が、受動的に暗記した知識量だけが問われるものから、能動的に問題を発見したり周囲と協力して新たな価値を創造していく能力が問われるものへと変化していく、とされています。

実際、2016年に文科省の「高大接続システム会議」が発表した最終報告では、高校生が身につけるべき能力として、

① 十分な知識・技能

② それらを基礎にして答えがひとつに定まらない問題に自ら解を見出していく思考力・判断力・表現力等の能力

③ これらの基になる主体性を持って多様な人々と協働して学ぶ態度

の3つが挙げられています。

どうしても目新しい②や③ばかりに注目してしまいますよね。ですが、学力の中心が ①「十分な知識・技能」であることに変わりはありません。

インプットを軽視しない

もちろん、「重箱の隅をつつくような」と形容されてきた一部の入試問題を擁護するわけではありません。

だからといって、「今後は思考力・判断力・表現力が重要なので、知識や技能をインプットする練習をおろそかにしていい」と考えるのはあまりに短絡的です。

問題にされるべきは、思考力・表現力 ⇔ 知識・技能 という対立軸ではありません。

思考力や判断力・表現力に効果的に結びつくように、知識や技能のインプットができているか、というのが問題の本質です。

(続きます)


Good Chace Academy 代表/講師。英検1級。TOEICスコア960。1976年生まれ。弘学館中学校・高等学校,国際基督教大学(ICU)教養学部卒。高2で英検準1級合格,高3でTOEICスコア825,TOEFL(旧PBT)スコア590。ICU卒業後,一橋大学大学院商学研究科に進学し経営戦略論・経営組織論を学ぶ。2011年,Good Chance Academy設立。4技能化やアクティブ・ラーニングといった新しい言葉ばかりが先行する風潮の中でも,正確な音読・リスニングの徹底による読解力の養成を基本に置いた指導方針を貫き続ける。