勉強法

「傾向と対策」の前に

勉強ではなく商売の世界では「どんな業種でも,その店舗のトイレを見れば良い店か悪い店か一発でわかる」ということがよく言われます。
 
確かにその通りですね。
 
飲食店でも歯医者さんでもヘアサロンでも,良い店はほぼ間違いなくトイレがきれいです。
 
 
ですが,それはなぜでしょうか。
 
トイレの神様が喜ぶからでしょうか。
 
ちょっと論理的に考えてみてください。
 
……
 
 
答えはもちろん,その店舗の経営者が本業のサービスだけでなく,トイレのような目の届きにくい場所までぬかりなく目を配っているから,です。
 
 
ですから,ある店舗の経営者が「なるほど。トイレをきちんと掃除すれば良い店になるのか」と考え,本業のサービスを改善することなくトイレ掃除にだけ励んだとしても本末転倒だということはわかりますね。
 
 
 
実は,学校の定期テスト問題や入試の問題についてもまったく同じことが言えるのです。
 
「頻出問題」と呼ばれる,ときに重箱の隅をつつくような文法事項や単語はまさに「トイレ掃除」のようなものです。
 
出題者は,みなさんがその答えを知っているかどうかというより,目の届きにくい部分まできちんと学習しているのかどうかを知りたいのです。
 
 
だから,基礎がおろそかなまま,頻出問題を求めて「傾向と対策」ばかりするのは学習者の態度としてまさに本末転倒です。
 
 
そんなことしても,決して「良い店」にはなれないというのはわかりますね。