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「書く」「話す」スキルを伸ばすには (3)

英作文や面接で、無意識に「理由になっていない理由」を答えていませんか?英語のアウトプットには、まず日本語での論理的思考力が不可欠です。本記事では『音読×直読直解』の英語塾GCAが「高校生の留学」を題材に、試験で確実に評価される論理的な解答の組み立て方を解説します。

『音読×直読直解』の英語塾GCA・代表のグッチャンです。

前回は意見文(opinion essay)や面接などで「面白いから好き」「良い経験になるからするべき」といった「理由になっていない理由」を答えてしまう罠について解説しました。今回は引き続き、英語のアウトプットにおいて欠かせない「論理的な理由づけ」について深掘りしていきます。

論理的にまとまった主張とは

では、問2「高校生は留学するべきでしょうか」に対する論理的にまとまった答えとはどのようなものでしょうか。  

例えば、以下のような答えになります(日本語訳)。  

「高校生は留学するべきです。なぜなら若い時期に異なった文化や人々にふれることは、広い視野を持った人間に成長するために不可欠だからです。また、海外で長期間生活することでその国で使われている言語を習得することもできます。外国語の習得も若いうちほど容易なので、高校時代における留学はその点でも大変効果的です。したがって、私は高校生が留学することに賛成です」    

あるいは反対するのであれば、

「高校生は留学するべきではありません。なぜなら高校生はまず自国語や自国の文化をしっかりと身につけるべきだからです。自国語の力が十分に身についていない状態のまま外国で長期間生活すると,結局はその外国語も自国語も中途半端にしか操れない大人になってしまいます。また、高校生の大半はまだ日本人としての常識や人との接し方についても未熟な状態です。そういう高校生が留学すると、帰国したときに日本社会でのマナーや慣習を極端に軽んじたり、,あるいは逆に外国の慣習を蔑んだりする人間になりかねません。したがって、私は高校生が海外に留学することに反対です」  

……

まずはこういう論理的にまとまった内容を「日本語で」しっかりと構築できる能力が、英語でのアウトプットの前提となります。  

これがあって初めて、習得した文法・語いを使って英語で実際にアウトプットできるのです。  

表現したい内容が未熟なまま英語だけ勉強しても、それはまるでお金が入っていない財布、あるいは運転手が乗っていない自動車のようなものです。何も買えないしどこにも行けません。    

(続きます)


Good Chace Academy 代表/講師。英検1級。TOEICスコア960。1976年生まれ。弘学館中学校・高等学校,国際基督教大学(ICU)教養学部卒。高2で英検準1級合格,高3でTOEICスコア825,TOEFL(旧PBT)スコア590。ICU卒業後,一橋大学大学院商学研究科に進学し経営戦略論・経営組織論を学ぶ。2011年,Good Chance Academy設立。4技能化やアクティブ・ラーニングといった新しい言葉ばかりが先行する風潮の中でも,正確な音読・リスニングの徹底による読解力の養成を基本に置いた指導方針を貫き続ける。