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「傾向と対策」の前に

福岡市天神の英語専門塾GCA・代表のグッチャンです。商売と勉強にはある共通点があります。

良い店のトイレがきれいな理由

勉強ではなく商売の世界では「どんな業種でも,その店舗のトイレを見れば良い店か悪い店か一発でわかる」ということがよく言われます。  

確かにその通りですね。飲食店でも歯医者さんでもヘアサロンでも,良い店はほぼ間違いなくトイレがきれいです。

ですが,それはなぜでしょうか? トイレの神様が喜ぶからでしょうか。ちょっと論理的に考えてみてください。  

……    

……

答えはもちろん,その店舗の経営者が本業のサービスだけでなく,トイレのような目の届きにくい場所までぬかりなく目を配っているから,です。    

ですから,ある店舗の経営者が「なるほど。トイレをきちんと掃除すれば良い店になるのか」と考え,本業のサービスを改善することなくトイレ掃除にだけ励んだとしても本末転倒だということはわかりますね。      

「頻出問題」の正体

実は,学校の定期テスト問題や入試の問題についてもまったく同じことが言えるのです。  

「頻出問題」と呼ばれる,ときに重箱の隅をつつくような文法事項や単語はまさに「トイレ掃除」のようなものです。  

出題者は,みなさんがその答えを知っているかどうかというより,目の届きにくい部分まできちんと学習しているのかどうかを知りたいのです。    

だから,基礎がおろそかなまま,頻出問題を求めて「傾向と対策」ばかりするのは学習者の態度としてまさに本末転倒です。    

そんなことしても,決して「良い店」にはなれないというのはわかりますね。

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この記事を書いた人

Good Chace Academy 代表/講師。英検1級。TOEICスコア960。1976年生まれ。弘学館中学校・高等学校,国際基督教大学(ICU)教養学部卒。高2で英検準1級合格,高3でTOEICスコア825,TOEFL(旧PBT)スコア590。ICU卒業後,一橋大学大学院商学研究科に進学し経営戦略論・経営組織論を学ぶ。2011年,Good Chance Academy設立。4技能化やアクティブ・ラーニングといった新しい言葉ばかりが先行する風潮の中でも,正確な音読・リスニングの徹底による読解力の養成を基本に置いた指導方針を貫き続ける。