自由英作文 (writing)

問題演習が「書く」「話す」力を妨げる

大半の中高生が英語を学ぶ目的は,目の前の定期試験対策であり,最終的には大学入試で合格点を取ることでしょう。対象が英検やTOEFLなどの外部試験に変わっても,とにかく「テスト問題で正解する」のが目的であることには変わりありません。
 
それらのテストで主にどのような問題が出るかというと…
 
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[問] ①~⑥の語句を並べかえて文を完成させよ(センター試験より)。
Well, (  ) (  ) (  ) (  ) (  ) (  ) us how to get to the theater.
① could ② if ③ tell ④ we’re ⑤ wondering ⑥ you
 
[問] 空欄を埋めるのに最も適当なものを選べ(慶応大入試より)
You say it is black. (  ), it is white.
① By contrast ② In exchange ③ Moreover ④ On the contrary
 
[問] 空欄を埋めるのに最も適当なものを選べ(TOEICより)。
I look forward to hearing from you as soon as you (  ) from your vacation.
① had returned ② return ③ returned ④ will return
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…といった「穴埋め・並べ替え」です。
 
これらの問題が解けるようになるために,みなさんは授業で「wonder if + SV」とか「時・条件を表す副詞節は現在形で表す」といった解説を聞き,間違った問題を正解できるまで繰り返し解きます。
 
もっと初歩的な,中学1年生の教科書ワークでも同様です:
 
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[問] 適切な語を選びなさい。
I like ( she / her ).
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文法や構文を理解することはもちろん大切です。問題は,これらの穴埋め・並べ替え問題が「解ける」ようになった時点で満足してしまう人が多いことです。
 
 
本来,これらの問題がテストしているのは「英文の穴埋め・並べ替えができるか?」ではなかったはずです。上記の例で言うと…
 
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劇場への行き方を教えていただけませんか
⇔ We’re wondering if you could tell us how to get to the theater.
 
君はそれが黒いというけれど,実際には白だ。
⇔ You say it is black. On the contrary, it is white.
 
休暇から戻られたらすぐに連絡をいただけることを楽しみにしています。
⇔ I look forward to hearing from you as soon as you return from your vacation.
 
私は彼女が好きです。
⇔ I like her.
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…というふうに,日本語 ⇔ 英語をパッと往復できる,つまり完全な英文を「聞い」たり「読ん」だりしたときに即座に理解し,必要なときに正しく「書く」「話す」ことができるかというスキルだったはずです。
 
言うまでもなく,それがすなわち「英語が使える」,つまり四技能がバランス良く身についているということでしょう。
 
穴埋め・並べ替えという出題形式は,あくまで大量の答案を公平に採点するため,仕方なく使われているだけだということを忘れてはいけません。
 
筆記テストでは,完全な英文を作るスキルがなくても小手先のテクニックだけで穴埋め・並べ替えができてしまうし「頻出問題」のパターンを暗記してしまうこともできます。
 
中高6年間そういうことばかりしているから,いくら勉強しても「書け」ないし「話せ」ないのです。
 
 
音読練習で完全な英文を覚える,
 
→ 結果として穴埋め・並べ替え問題 “も” 解けるようになる
 
というのが英語学習の王道です。