中1レベルの簡単な例を挙げると,
You are playing tennis.
You are not playing tennis.
Are you playing tennis?
What are you playing?
という,現在進行形のパターンを習得する例文があります。
こういう例文をGCAでは筆記ではなくすべて音読でチェックします。そのための練習として,英文と日本語の意味を5~10回ずつ音読するようにと具体的に指示します。
ところが,その指示を守らずじっとプリントを凝視しただけで,もうマスターしたつもりになってしまうケースがたまにあります。
それでいざチェックをすると,
「You are playing tennis. You … えーと,not あ,are ノット? playing tennis. えーと,do じゃなくて… Are you …play tennis?…」
もちろん不合格,やり直しです。
文法の例文は算数でいう「九九」です。実際に使えるレベルで習得しなければ意味がありません。
小学生のとき,九九の暗唱テストで「三三が九,三四…えーと,十一,いや,十二,三五十五,三六,あ,十…,九,あ,違った十八…」と答えて合格をもらえましたか?
そして,九九がすらすら言えるようになるために,どんな練習をしましたか? じっと教科書を見つめましたか? 何十回も紙に書きましたか?
仮定法や間接話法のような高校レベルの文法事項でも同じです。どうしても難解な文法用語を暗記して,演習問題を「解く」ことに必死になる傾向がありますが,いわゆる「仮定法過去完了」を使ったセンテンスなど,童話である『オズの魔法使い(The Wonderful Wizard of Oz)』を読んでいてもふつうに出てきます。
もちろん原理を理解した上での話ですが,例文は反射的に出てくるレベルまで繰り返し練習しましょう。