「傾向と対策」が通用しない激変の時代― 王道のブレない学習法で『使える&話せる受験英語』をマスターしよう!

英文法こそ『リスニング』

福岡市天神の英語専門塾GCA・代表のグッチャンです。文法問題が苦手な人,多いですよね。

たとえば「並べ替え」

具体的には,こんな問題が出ると混乱してしまうんだと思いますー

[問題] 正しい語順に並べ替えなさい。

彼は私の二倍お金を持っている。

He ( has / money / twice / as / have / I / much / as ).

[正解]

He has twice as much money as I have.

文法問題の『公式』?

こういう問題の解説を読むと

〈 A twice as + 原級 + as B 〉「AはBの2倍…」

という「公式」として説明されます。

なんだか納得できませんよね。

「どうしてこういう語順になるのか?」という疑問に対して

「そういうルールだから」と返すのは,

実は答えにも解説にもなっていませんよね。

基本の形にいったん戻る

こういう少し入り組んだ構文は,

基本からひとつずつ変形して確認する

のです。

……

He has money.

彼(は) / 持っています /…お金(を)

↓↓

He has much money.

彼(は) / 持っています / たくさんの / お金(を)

↓↓

He has as much money.

彼(は) / 持っています / 同じくらい / たくさんの / お金(を)

↓↓

He has as much money … as I have.

彼(は) / 持っています / 同じくらい / たくさんの / お金(を) /…(これと同じくらいの →) / 私(が) / 持ってる(のと)

↓↓

He has twice as much money as I have.

彼(は) / 持っています / 2倍 / (と同じくらい) / たくさんの お金(を) …(これと同じくらい→) / 私(が) / 持ってる(のと)

↓↓

彼は私が持っているの2倍と同じくらいのたくさんのお金を持っている。

……

少しぎこちなく感じたかもしれません。

ですが,GCAが『文法問題』の演習ではなく,このような方法で文法を指導するのは,

どんなに構文が複雑になっても,頭から意味を理解する習慣をつけるためです。

機械の設計図のように文構造を立体的に図解する参考書もあります(写真は例)。

正確な理解はもちろん大切です。

しかし,最終的には頭から一瞬で理解できないと英語は使えません。

たとえ複雑な構文の「設計図」をじっくり正確に読みこなせたとしても,素早く読んだり・聞いたり・話したり・書いたりするのは,文の頭からしかできないのです。

英文法こそ『リスニング』

そのためには,やはりリスニングが必須です。

何回も見返すことができる文字と違って,音は一瞬で消えます。リスニング練習は,英文を文頭から理解せざるをえない状況を強制的に作り出します。

英文法とはまったく関係ないように見える『リスニング』こそ,実は最も効果的な文法学習なのです。

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この記事を書いた人

Good Chace Academy 代表/講師。英検1級。TOEICスコア960。1976年生まれ。弘学館中学校・高等学校,国際基督教大学(ICU)教養学部卒。高2で英検準1級合格,高3でTOEICスコア825,TOEFL(旧PBT)スコア590。ICU卒業後,一橋大学大学院商学研究科に進学し経営戦略論・経営組織論を学ぶ。2011年,Good Chance Academy設立。4技能化やアクティブ・ラーニングといった新しい言葉ばかりが先行する風潮の中でも,正確な音読・リスニングの徹底による読解力の養成を基本に置いた指導方針を貫き続ける。