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英語は呪文ではない(2)

福岡市天神の英語専門塾GCA・代表のグッチャンです。話を元に戻します。

『意味』をこめないと意味がない

英語に必要な音読トレーニングとは、たとえば小さな子供がおばあちゃんのマネをして、仏壇の前で「かーんじーざいぼーさーぎょうじんーはんにゃーはーらーみーたーじー…」といつの間にかお経を覚えてしまう状態とはまったく違うことなのです。

そう、英語は呪文でありません。一語一語に意味のある、コトバの集まりです。

ですから,「イフイットワーノットフォー、ワーイットノットフォー、イフイットハドノットビーンフォー、ハドイットノットビーンフォー…」と声に出して覚えている高校生は、(やらないよりははるかにましですが)やはり音読本来の効果が得られているとは言えません。

『音読』の正しい手順

ごたごた理屈を並べるのはやめて、具体的な音読練習メニューの一部を紹介しましょう:

(1) 意味・構文の確認

上に書いたように、そもそも意味がわかっていない文章を音読する練習には何の効果もありません。

音読は丸暗記ではないのです。

ですから、まずは文章中のセンテンスの一語一語の意味・文法を確認しましょう。同時に、述語動詞・準動詞・前置詞・接続詞(関係詞・疑問詞)などの文の要素・構造を把握します。

(2) 発音とつづりの確認

次に音声教材で正確な発音を確認します。発音の基本をマスターしているのは前提です。音とスペリングの関係もこの段階で把握します(これをやっておくことで「書いて」覚える作業が不要になるのです)。

(3)スロー音読

意味と発音がわかったら、自分が理解できるスピードで、ゆっくり読みます。例えば…

This …これ(は)… is …(こうだよ→) the park …その公園(だよ)… where …(どこかというと…そこで)… he …彼(が)… played …プレーした(ような)… soccer …サッカー(を)… yesterday …きのう….

のようなイメージです。

(4) リード&ルックアップ

教材から目を上げて、顔のついているもの(フィギュアやぬいぐるみ・好きなアイドルのポスターなど)に向かって「伝える・読み聞かせる」気持ちで音読します。

あくまで練習なので1回だけで次に進まず、フレーズ・センテンスごとに3~5回ずつ反復します。

アナウンサーのように「伝える」

英語はコミュニケーションの道具です。文法を勉強しているときも、長文を読んでいるときも、そのセンテンスや文章の内容を相手に「伝える」という意識を持つことで、その単語や表現が本当の意味で身につくのです。

プロのアナウンサーの研修では、ニュースの原稿は「読む」のではなく「伝える」のだと厳しく指導されるそうです。英語の勉強でもまったく同じです。

もちろんまだ他にも多くの練習メニューがありますが、これが音読練習の基本です。最低限この手順を守らなければ、音読練習をしているとは言えないのです。

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この記事を書いた人

Good Chace Academy 代表/講師。英検1級。TOEICスコア960。1976年生まれ。弘学館中学校・高等学校,国際基督教大学(ICU)教養学部卒。高2で英検準1級合格,高3でTOEICスコア825,TOEFL(旧PBT)スコア590。ICU卒業後,一橋大学大学院商学研究科に進学し経営戦略論・経営組織論を学ぶ。2011年,Good Chance Academy設立。4技能化やアクティブ・ラーニングといった新しい言葉ばかりが先行する風潮の中でも,正確な音読・リスニングの徹底による読解力の養成を基本に置いた指導方針を貫き続ける。