【期間限定公開】母音: “u”の発音は2+1種類 ~GCAの発音トレーニング(7)
2020年7月23日

『ウ』じゃなくて『あ』
■短母音[ʌ] short “u”
英語が苦手な人がよく間違えやすい音のひとつですね。どうしてもローマ字にひきずられて「ウ」と言ってしまいます。
以下に紹介するように「ウ」に近い音もありますが,
“u” は基本的に日本語の「あ」
です。
発音のポイントは:
- あまり口を開かずに「ア」
- ふと何か思いついたときの「あ…」

■長母音[u:][ju:] ~ long “u” への変換ルール
“u” の長母音はやはりアルファベット読みで『ユー』あるいは『ウー』です。
ポイントは,くちびるを思い切り突き出すこと。
■変換ルール①: 単語の最後の 読まない e
わかりやすい例は
cut ↔ cute
の組み合わせですね。
■変換ルール②: u の直後の 読まない e / i
中学の早い段階で習う juice や fruits を「ジュイス」「フルイツ」と読む人はほとんどいませんが,
やはり高校レベルの suits が出てきた途端,「スイツ」と読んでしまう人が大勢出てきます。
これも,
ue / ui の e/i は読まない「変換マーク」
として捉える感覚を身につけましょう。

■『ウ』に近い “u”
実は u には,もうひとつ基本的な読み方があります。
push,put などの u です。発音記号では [ʊ] と表します。
これを cut や cup のように,short “u” で「パッシュ /pʌ∫/」「パット /pʌt/」のように読むことはありません。
カタカナ語でも「プッシュ」「プット」と書きますね。
ただし,日本語の『ウ』とは異なり,
- 「ウ」ほどくちびるを突き出さない
- 「ウ」に「オ」を混ぜてみて調整してみる
のがポイントです。
■ “oo” の読み方
ややこしいのは,この [ʊ] という音は,
book や wood のように u ではなく oo と表記されることが多いこと。
さらに,同じ oo でも
moon や pool のときは 長母音(long “u”)で,[u:] と伸ばします。
