「傾向と対策」が通用しない激変の時代― 王道のブレない学習法で『使える&話せる受験英語』をマスターしよう!

【期間限定公開】母音: “u”の発音は2+1種類 ~GCAの発音トレーニング(7)

『ウ』じゃなくて『あ』

■短母音[ʌ] short “u”

英語が苦手な人がよく間違えやすい音のひとつですね。どうしてもローマ字にひきずられて「ウ」と言ってしまいます。

以下に紹介するように「ウ」に近い音もありますが,

“u” は基本的に日本語の「あ」

です。

発音のポイントは:

  • あまり口を開かずに「ア」
  • ふと何か思いついたときの「あ…」

■長母音[u:][ju:] ~ long “u” への変換ルール

“u” の長母音はやはりアルファベット読みで『ユー』あるいは『ウー』です。

ポイントは,くちびるを思い切り突き出すこと。

■変換ルール①: 単語の最後の 読まない e

わかりやすい例は

cut ↔ cute

の組み合わせですね。

■変換ルール②: u の直後読まない e / i

中学の早い段階で習う juice や fruits を「ジュイス」「フルイツ」と読む人はほとんどいませんが,

やはり高校レベルの suits が出てきた途端,「スイツ」と読んでしまう人が大勢出てきます。

これも,

ue / ui の e/i は読まない「変換マーク」

として捉える感覚を身につけましょう。

■『ウ』に近い “u”

実は u には,もうひとつ基本的な読み方があります。

push,put などの u です。発音記号では [ʊ] と表します。

これを cut や cup のように,short “u” で「パッシュ /pʌ∫/」「パット /pʌt/」のように読むことはありません。

カタカナ語でも「プッシュ」「プット」と書きますね。

ただし,日本語の『ウ』とは異なり,

  • 「ウ」ほどくちびるを突き出さない
  • 「ウ」に「オ」を混ぜてみて調整してみる

のがポイントです。

■ “oo” の読み方

ややこしいのは,この [ʊ] という音は,

book や wood のように u ではなく oo と表記されることが多いこと。

さらに,同じ oo でも

moon や pool のときは 長母音(long “u”)で,[u:] と伸ばします。

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この記事を書いた人

Good Chace Academy 代表/講師。英検1級。TOEICスコア960。1976年生まれ。弘学館中学校・高等学校,国際基督教大学(ICU)教養学部卒。高2で英検準1級合格,高3でTOEICスコア825,TOEFL(旧PBT)スコア590。ICU卒業後,一橋大学大学院商学研究科に進学し経営戦略論・経営組織論を学ぶ。2011年,Good Chance Academy設立。4技能化やアクティブ・ラーニングといった新しい言葉ばかりが先行する風潮の中でも,正確な音読・リスニングの徹底による読解力の養成を基本に置いた指導方針を貫き続ける。