季節講習のお知らせ

『リスニング』こそ英文法 ― 英語専門塾の夏期講習とは ⑩

文法問題の『公式』?

一方で,長文は得意だが文法問題が苦手だという人もたくさんいます。

たとえば,こんな問題が出ると混乱してしまうんだと思いますー

[問題] 正しい語順に並べ替えなさい。

彼は私の二倍お金を持っている。

He ( has / money / twice / as / have / I / much / as ).

[正解]

He has twice as much money as I have.

たいてい,この問題に対する解説は

〈 A twice as + 原級 + as B 〉「AはBの2倍…」

という「公式」として処理されます。

なんだか納得できませんよね。

「どうしてこういう語順になるの?」という疑問に対して

「そういうルールだから」と返すのは,

実は答えにも解説にもなっていませんよね。

まず基本の形からひとつずつ変形する

こういう少し入り組んだ構文は,

基本からひとつずつ変形して確認する

のですー

He has money.

彼(は) / 持っています /…お金(を)

↓↓

He has much money.

彼(は) / 持っています / たくさんの / お金(を)

↓↓

He has as much money.

彼(は) / 持っています / 同じくらい / たくさんの / お金(を)

↓↓

He has as much money … as I have.

彼(は) / 持っています / 同じくらい / たくさんの / お金(を) /…(これと同じくらいの →) / 私(が) / 持ってる(のと)

↓↓

He has twice as much money as I have.

彼(は) / 持っています / 2倍 / (と同じくらい) / たくさんの お金(を) …(これと同じくらい→) / 私(が) / 持ってる(のと)

↓↓

彼は私が持っているの2倍と同じくらいのたくさんのお金を持っている。

少しぎこちなく感じたかもしれません。

ですが,GCAが『文法問題』の演習ではなく,このような方法で文法を指導するのは,

どんなに構文が複雑になっても,頭から意味を理解する習慣をつけるためです。

機械の設計図のように文構造を立体的に図解する参考書もあります(写真は例)。

でも,最終的には頭から一瞬で理解できないと英語は使えないのです。

たとえ複雑な構文の「設計図」をじっくり正確に読みこなせたとしても,素早く読んだり・聞いたり・話したり・書いたりするのは,文の頭からしかできません。

『リスニング』こそ英文法

そのためには,やはりリスニングが必須です。

何回も見返すことができる文字と違って,音は一瞬で消えます。リスニング練習は,英文を文頭から理解せざるをえない状況を強制的に作り出します。

英文法とはまったく関係ないように見える『リスニング』こそ,実は文法学習の王道なのです。