自由英作文 (writing)

テクニックより「体力」(2)

英作文の指導でも過度にテクニックを重視するケースがよく見られます。
 
 
簡単な例を挙げると「彼は大変貧しかったのでその車を買えなかった」という文で,
 
He was so poor that he couldn’t buy the car.
 
という接続詞 that を使う構文がパッと思いつかないとき…
 
元々の文を「彼はとても貧しかった。だから,その車を買えなかった」と言い換えて,
 
He was very poor. So he couldn’t buy the car.
 
のように,より簡単な文で表現できるようにする練習です。
 
 
確かにこれは重要なテクニックです。とりわけ会話するときは,言いたいことを誤解されないように,しかも即座に口に出す必要があるので,使い方があやふやな単語・表現は使わない方が安全です。
 
テストの英訳問題や自由英作文(ライティング)でも同じです。背伸びしてうろ覚えの単語・表現を使うより,簡単だけど確実な表現を使った方が減点されるリスクが少ないですよね。
 
ですが,普段から「減点されない」ことばかりを気にして言い換えるテクニックにこだわっていると,いつまで経っても英語の表現の幅が広がりません。
 
言い換えるのは実は簡単です。日本語の文を小学生に説明するつもりで言い直せばいいだけです。
 
練習の段階では,あくまで豊かな英語表現を身につけるという目的をもって,まずはできるだけ多くの例文をインプットしましょう。
 
そしてライティングでは,テスト本番でもない限り,まだあやふやな単語・表現も積極的に使っていきましょう。ミスしたら訂正してそこで終わりではなく,次回からはその表現が正確に使いこなせるように,音読を繰り返して自分のものにしていくのです。
 
やはりここでもまず十分に「体力」をつけることが重要です。